卓球はイメージが暗いなどというのはもう遠い昔の話。
今では注目度も高く、若い実力のある日本人選手も多く出てきて、東京オリンピックでも
メダルの期待ができる見る者も熱くする素晴らしいスポーツです。
今回は卓球の生まれた経緯と起源に迫っていきましょう。
ラケットを使うスポーツはプレイヤーも観客も大いに盛り上がるスポーツですよね。卓球以外のラケットスポーツの起源も併せて読んでみてくださいね。
バドミントンの起源。テニスのような羽子板のようなスポーツを知る。
目次
卓球が生まれた経緯と起源
卓球の意外な発祥国
卓球の起源はインドで行われていた、ゴッシマテニスという遊技だと言われています。
卓球の実力者が揃う中国が起源だと漠然と思っていましたが全然違いました・・・
ゴッシマテニスはその名のとおり、テニスが起源となった遊技で、雨が降って屋外でテニスが出来ないときに屋内でテーブルを利用したミニテニスのような遊びです。
普及のきっかけが多いイギリスと卓球の関係
このインド発祥のゴッシマテニスが1880年代にイギリスに伝わり現在の卓球へと発展していきました。
当時に使われていたボールは現在のようにプラスチック製ではなく、ワインのコルク栓をボール型に削って打ち合っていたようです。
卓球はイギリスの上流階級層で大人気となり、次第に世界中へと広まっていきます。
イギリスはスポーツ以外でも外国から文化を持ち帰り発展に貢献してきましたね。みんなが大好きなあの食べ物もイギリス海軍が普及のきっかけとなりました。よかったら読んでみてくださいね。
卓球が日本へ伝来された経緯
昔から日本は卓球が得意だった
日本には1902年に伝わってきたと言われています。
日本で最初の体操教師と言われている坪井玄道がイギリス留学を終えて日本へ帰ってきたときに卓球のルールブックと、ラケット、ボールを持ち帰ってきました。
坪井玄道は教鞭を執っていた東京高等師範学校を中心に、関東の大学や高校へ卓球を広めていきます。
手軽に、プレイヤーとして老若男女を問わない卓球はすぐに全国各地に広まりました。
1923年には卓球の全国大会が初めて開催されて、1952年にはインドで開催された世界大会へ日本は初めて男女5人の選手が出場し、7種目中4種目で優勝するという抜群の成績を収めました。
道具の差による日本卓球の低迷とその打開策
その後の日本は用具の開発で後れをとったことを始め、卓球を国技と定め国を挙げて鍛え上げてきた中国やヨーロッパの新興勢力に押され気味になりしばらく成績は低迷します。
用具の開発で後れを取っていた日本でしたが、1950年代ごろから最先端の用具を次々と開発していきます。
これまでのゴム製のラバーを裏返しに張るいわゆる「裏ラバー」の開発です。
逆転の発想から生まれた裏ラバーは従来のラバー以上にボールに回転を掛けられるようになり、これまでの守備重視なプレイから転換し、攻撃的なプレイを展開できるようになりました。
その他にもラケットには多くの改良が加えられ、世界から押され気味だった日本の卓球は盛り返していくことになります。
道具が進化し過ぎ、ストップがかかる
その後の卓球は、用具の開発があまりにも進みすぎ、ラリーも続かずサーブ1回で勝負が着くことも多くなってしまいました。
観客も観戦していてあまり面白くないという声も上がってきたことから、国際卓球連盟は用具の制限を行い、これまでは曖昧だった細かいところもルール化して、現在行われている卓球のルールとなったのです。
やはり長く続くラリーこそ、ラケット系スポーツの醍醐味であることは今も昔も変わらず人の心に根付いているんですね!
卓球の起源、発展経緯まとめ
- インドで行われていた、ゴッシマテニスという遊技が卓球の起源
- ゴッシマテニスは屋内でテーブルを利用したミニテニスのような遊び
- ゴッシマテニスが1880年代にイギリスに伝わり現在の卓球へ発展
- 当時に使われていたボールはワインのコルク栓をボール型に削っていた
- 日本初の体操教師と言われる坪井玄道がイギリス留学を終えた際、卓球を持ち帰る
- 当時日本選手の使用するラケットはラバーが張られていない木べらのようなものだった
- ラバーを裏返しに張る「裏ラバー」の出現でラリーが続かなくなり、細かい規定が定められる
卓球の歴史を知ったら、より一層卓球を見るのが楽しみになりました。
温泉宿で気軽にプレイする卓球から、目で追う事すら難しい速度までプレイヤーレベルがここまで広い競技も中々ないのではと思います。人間の探究心と技能向上力には舌を巻くばかりですね!
そして2018年の10月には卓球の新リーグ、Tリーグも始まる予定ですので、ますます卓球からは目が離せませんね!
コメント
[…] 卓球の起源を知る。あの国が起源じゃない事に驚き、日本の功績に驚く。(出典:起源を紡ぐ 意図の糸) […]