鉄道の起源。ヨーロッパは流石TGVなどを生み出した鉄道国家である。

私たちの生活に欠かせない「電車」。通勤や通学、旅行などで何かと利用しますよね。しかも日本は電車を利用する人が極めて多く、世界中の駅の乗降客数ランキングでは日本が上位を独占しています。

手軽に遠くにいける鉄道は大変便利です。しかし当然大昔からあったわけではありません。一体電車にはどんな歴史があり、どのように生まれてきたのでしょうか。今回は電車について探っていこうと思います。

鉄道の歴史(世界編)

世界初の鉄道発祥国

世界で初めての鉄道は16世紀、ドイツの鉱山で生まれました。といっても現在のように電気で走るものではなく、手押しや家畜の力で走行していたトロッコのようなものです。レールも車輪も木製でした。この時は人を乗せるためではなく、鉱山での輸送用として使われていました。

公共鉄道の発祥国

18世紀頃、イギリスが初めて人を運ぶことができる蒸気機関車を作り出します。当時は産業革命の時期にあたり、多くの技術革新が起こりました。その際に鉄道に必要な、車輪・車軸・ブレーキ等のシステムが開発され、蒸気機関車の製造に成功しました。

世界で初めての蒸気機関車による公共鉄道ができたのは1825年、同じくイギリスの「ストックトン・ダーリントン鉄道」です。この時はまだ完全に列車だけで動かすことは難しく、馬の力を借りることもありました。

しかし1830年に開業した「リバプール・マンチェスター鉄道」では、列車の力だけで人を運ぶことができるようになり、本格的に旅客向けの鉄道が始まりました。

線路を走るJR線電車

鉄道の歴史(日本編)

船で日本にやって来た

蒸気機関車が初めて開発されたのはイギリスであることは先に述べた通りです。そしてこの蒸気機関車が日本に渡ったのは1853年の幕末のことです。

船で運ばれてきたそれは、長崎や横浜などの港町を機関士の運転のもと走っていました。しかしまだ旅客向けとしては完成しておらず、客席は子どもが入れるぐらいの小さいものでした。

そしてここからどんどん旅客向けの鉄道を作るために技術革新や研究が行われていきます。

そして1872年、横浜~品川間を初めて機関車が走りました。この時はまだテスト段階でしたが、その後横浜~新橋間まで区間が拡大し、日本の旅客向けの鉄道が本格的に始まりました。

当時は運転間隔も長く、利用料金も高いためだれでも気軽に乗れるものではなかったようです。また、列車から出る火の粉により火災が起きたり、騒音がひどかったりとまだまだ課題が山積みでした。

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電力化の成功は実は最近の事

そこからまた改良されていき、1890年、ついに列車の電化に成功し、上野で日本初の電車が披露されました。そして1895年から、日本初の電車による営業運転が京都で開始されました。

そこから全国で路線が開拓されていき、現在に至ります。

まとめ

鉄道自体は昔から存在していましたが、電化に成功したのは100年と少し前のことでした。今では当たり前のように身近にある乗り物ですが、長い年月を経て今の形にたどり着いたんですね。

現在ではリニアモーターカーなど想像もつかない速さで移動する鉄道が開発されています。そのうち北海道から沖縄まで、鉄道で数時間で行けてしまう時代も来るのかもしれません。これからの電車・鉄道の発展が楽しみですね。

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