夜に爪切りをしたらダメ!?口笛もダメといわれる由来はどこから?

爪をきること・口笛を吹くことは、夜にしてはいけないこととして、小さいころに両親などから聞いたことがありませんか?この言い伝えを知っていても「なぜ」なのか理由をご存知の方はどれくらいおられるでしょうか。

今では理由を覚えていない人も多いかと思います。しかしダメといわれるには理由があるんです。あくまで言い伝えにすぎませんが、知ってみるとちょっと怖い、その由来について調べていこうと思います。

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夜に爪を切ってはいけない理由、その由来

夜に爪切りをしてはいけないのは、「親の死に目に会えない」と言われているからです。なぜそういわれるようになったのかは諸説ありますが、いくつかご紹介します。

夜・爪=世・詰めという語呂合わせ

まず、「よ」と「つめ」が「世を詰める」ことを暗示させ、早死にしてしまうことを表しているという説です。早死にしてしまっては親の死に目には会えませんよね。語呂あわせのようですが、なんだか不吉です。

適切な道具が無く感染症を引き起こした

昔は今と違って爪切りではなく、小刀で爪を切っていました。子どもが夜に爪を切っている際に間違えて手を切ってしまい、破傷風で亡くなってしまったので親よりも早く死んでしまった(親の死に目に会えなかった)子がいたという説もあります。

昔は衛生面ではまだまだ未熟だった事からも、誤って切ってしまった傷口に破傷風菌の芽胞が付着し、亡くなられていたのかもしれませんね。

破傷風とは自然界の土壌中に広く常在している破傷風菌を病原体とする感染症です。人も獣も感染する病原菌で、症状としては病原菌が生産する神経毒で急性中毒を引き起こします。趣旨とは外れてしまいますので症状は割愛させていただきますね。

肉球を押して飛び出したフワフワした猫の前足

(番外編)爪が焦げるにおいが不吉?

昔は明かりを確保するために囲炉裏の前で爪切りをすることが多く、切って火の中に飛んだ爪が焼けるにおいが、人を火葬する時のにおいと似ているとされていました。このように夜の爪切りは死を暗示させるので、夜に爪切りをしてはいけないという言い伝えができたのかもしれません。

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口笛を吹いてはいけない理由・由来

夜口笛を吹くと「蛇がでる」「悪魔がでる」「人さらいがくる」など地域によって異なりますが、なにか良くないものを呼び込むといわれています。ではなぜそうようになったのか。理由・由来を見ていきます。

「蛇」である理由は読み方にある

蛇は「じゃ」とも読みますよね。ここでいう蛇は「邪(じゃ)」を表しています。夜は不気味でなにか不吉なもので溢れていると考えられていましたから、口笛を吹くことでそういったものを呼び込んでしまうと信じられていました。

また、蛇使いが蛇を操るときに笛を使うことも、口笛が蛇を呼び寄せることとつながっているのでしょう。

笛で蛇を操る→笛に反応し蛇が寄ってくる→「蛇(邪)」が寄ってくる

という流れですね。

別ではこんな悪人説も

昔、人さらいや泥棒は口笛を合図にして悪いことをしていました。そのため、夜に口笛を吹くとそういった悪い人たちが仲間の合図と思い、悪人達を呼び寄せてしまう事になるとも言われていたようです。

夜の爪切りがだめな理由・由来まとめ

夜に爪を切ってはいけない・夜に口笛を吹いてはいけない言い伝えの由来について調べてきました。どちらもなんだかぞっとする不気味な由来がありましたね。

昔は今と違って雨戸や鍵などもしっかりしておらず、爪切りの音や口笛の音が近所迷惑になるし、電気もなかったので、子どもに爪を切るための刃物を手元が暗い中持たせる事が不安だったのでしょう。そうしたことの躾の意味でもこのような言い伝えが生まれ受け継がれていたのでしょう。

「危ないよ」と言われるよりも、ちょっと怖い理由があったほうが子どもはやめますよね。ちょっと怖い言い伝えのなかにも、親が子を想う親心が隠されていると思うと、怖さの裏に優しさのある言い伝えのように思えてきますね。

しかし、小刀で爪を切る…大人となった今でも、やれと言われたらなんだか怖くて…イメージしただけで冷や汗が出てきそうじゃありませんか?(笑)

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