世界的に競技されているテニス。中学・高校の部活動でも大人気です。
熱いスポーツでもありますが、別荘地などで優雅に行われているスポーツというイメージもありますよね。なんとなくお金と時間に余裕がありそうな人が嗜むスポーツ、といったイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?(笑)
今でこそ明確なルールがありますが、そんなテニスの発祥起源はどこで、いつ、どのようにして生まれたのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
目次
テニスの発祥起源とその歴史
テニスの始まりは壁画に存在?
テニスの起源は紀元前のエジプトにまで遡ります。壁画が残されており、当時テニスはスポーツとしてではなく、宗教的な意味を持っていたようです。
まさか宗教的な儀式でエジプトの壁画に登場が確認されているなんてスポーツの起源史上最も太古から存在しているといっても過言ではないですね。
他のスポーツの起源でもあるテニスは意外性も多く含んでいる面白いスポーツですね!
バレーボールの発祥起源。起源はネットを使うあのスポーツの亜種だった。
テニスのスポーツ化
そして現在のようにテニスが楽しまれるようになったのは、11~12世紀のフランスでのことです。毛髪などを布で包んだものを手で打ち合ったことが始まりであるといわれています。当時は貴族の遊びでした。
最初は手で打ち合っていましたが、それでは痛いので、後にラケットが誕生しました。
その後16世紀になるとテニスはイギリスに渡りロイヤルテニスという形で盛んに競技されるようになり、1505年には初めて国際試合が行われ、貴族の遊びが対戦目的のスポーツとして人々に広まっていくことになります。
テニスの語源
テニスはフランスが発祥地であることは先にも述べました。ではなぜテニスはテニスという名前なのでしょう。テニスの語源には2つの説が存在します。
あくまで俗説ですが代表的な2説をご紹介します。
フランス語での語源説
フランス語で「つかむ」という意味がある「tenir(トゥニール)」の命令形である「tenez(トゥネ)」が語源であるといわれています。「tenir(トゥニール)」命令形になると、人が相手に何かを差し出す際に言う「ほら」、「そら」、「さあ」と同等の意味を持ちます。
つまり、サーブを打つ際に、相手に向かって「さあいくよ」という風に掛け声をしていたことから、これがどんどんテニスへと変化していったといわれています。
イギリス語での語源説
イギリスの詩人であるジョン・ガウワーが1339年に著した「平和を讃えて」の詩の中に「Tenetz」という言葉がでてきます。これがテニスの語源であるといわれています。
どちらが本当の語源であるかは未だわかっていませんが、どちらにせよ外国から伝わってきた言葉なのですね。
しかしこの説は・・・あまりしっくりとこないというか・・・イギリス語の語源説はもはやテニス関係ないのではと思ってしまいますね。なぜこの説が大きく広まっているのが謎です。(笑)
テニスの伝来
日本初のコートは横浜に
テニスが日本に伝わったのは1878年です。
当時の文部科学省が、体育教員を養成するために良い方法はないかをアメリカ人教師であるリーランドに尋ねました。
するとリーランドはテニスを推奨し、これがきっかけで日本にもテニスが伝わりました。
偶然にもこの1878年は、横浜外国人居留地の人々が自分たちでテニスを楽しむために、日本で初めてのテニスコートを横浜の山手公園に作った年だったのです。
テニスが伝来した当初、テニス用具はとても高価であり、軟式テニスが主流でした。
1913年に慶應義塾大学が、世界との交流を図るために硬式テニスを採用したことから、日本でも硬式テニスが多くの人に競技されるようになりました。
1922年には日本庭球協会が設立され、1960年代後半からは誰でも競技ができるようオープン化され、日本においてもテニスはメジャーなスポーツとしてどんどん広まっていきました。
大坂なおみさんが全米オープンを征したことで更にテニス熱が加速していますよね!テニスは錦織圭選手や大坂なおみ選手の様にアスリートとしてギリギリの戦いを展開することもそうですが、気の合うお友達と楽しく気持ちの良い汗を流し、更に高齢になっても楽しめる素晴らしいスポーツです。
ネットでも手軽に道具を揃えることができますし、お試しで道具を揃えてテニスコートをレンタルして恋人や家族やお友達と楽しくプレイされてみてはいかがでしょうか。
テニスの発祥起源まとめ
- 紀元前のエジプトの壁画で確認されている
- 現在のテニスに近い物は11~12世紀のフランスではじまる
- 当時は、毛髪などを布で包んだものを手で打ち合っていた
- 1505年には初めて国際試合が行われ、対戦目的のスポーツ化が始まる
- フランス語で「つかむ」という意味がある「tenir(トゥニール)」の命令形「tenez(トゥネ)」がテニスの語源
- テニスが日本に伝わったのは1878年
- 1878年、横浜外国人居留地の人々が日本で初めてのテニスコートを横浜の山手公園に作った
- 1913年に慶應義塾大学が、世界との交流を図るために硬式テニスを日本初採用
- 1922年には日本庭球協会が設立され普及されていった
テニスは昔、貴族の遊びとして行われていました。スポーツとして競技されはじめたのも500年程前からで、長い歴史があるのですね。
日本においてのテニスの歴史は100年程ですが、今では日本のテニスプレイヤーも世界で素晴らしい活躍をしています。この100年程の間に一気にテニスが日本中に広まっていき、そのおもしろさに人々が夢中になったからこその今なのでしょう。
レンタルコートなどもあり、道具を持っていなくてもテニスができる時代です。週末にテニスで体を動かして爽やかな汗を流すのも楽しそうですね。