ヨガの発祥起源。美容は日本人が後から改良、追加した要素だった。

現在女性を中心に大変な人気を誇るヨガ。ヨガの教室に通ったり、自宅でDVDを見ながらヨガをしている方も多いのではないでしょうか。

健康や美容のために良いとされているヨガですが、ヨガはもともと美容のために行われていたわけではなく、深い歴史が存在するんです。

ヨガの発祥地は一体どこなのか、どのようにして現在こんなにも人気を得るようになったのか、ヨガの歴史を紐解いていきましょう。

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ヨガのルーツ

ヨガの発祥地はインド

日本では当たり前のように「ヨガ」と呼ばれていますが、正式には「ヨーガ」とよばれます。その歴史は非常に古くおよそ4500年前のインダス文明まで遡ります。このインダス文明最大級の遺跡「モヘンジョ・ダロ」からヨガのポーズをしている像などが発見されているのです。

ヨーガは時代を越えて受け継がれてきました。そして西暦400年頃、「ヨーガ・スートラ」というヨガの経典が成立します。

当時インダス文明の栄えていたインドでは、宗教的な目的でヨガが行われており、「ヨーガ・スートラ」には悟りを開くための具体的な方法や思想が記されています。

また、この当時のヨガは座禅や瞑想が中心でした。

世界に広まった「ハタ・ヨーガ」

現在、最も広まっているヨガの原型であるのがこの「ハタ・ヨーガ」です。現代ではハタヨガと呼ばれています。このハタヨガは姿勢と呼吸法を中心とした動的なものであり、現代のヨガの元祖であるといわれています。

「ハタ(HATHA)」とは、「ハ=太陽」、「タ=月」を意味しています。

このハタヨガが体系化され、世界中に広まっていきました。中でもアメリカでは1970年代、大きなヨガブームが起こりました。

日本におけるヨガ

日本でのヨガの始まりは平安時代

ヨガは日本においても意外と古くから存在しており、そのはじまりは806年、遣唐使がヨーガを伝えたことが始まりだとされています。これは瑜伽(ゆが)と呼ばれており、瞑想が中心のものでした。

それからしばらくはこの中国式の瑜伽が日本におけるヨガの全てでした。現在最もポピュラーであるインド式のヨガが伝わるのは少し先の話になります。

あなたはヨガがまさか平安時代に存在していた何て想像できましたか?日本に伝わっている文化の多くは、平安時代に多く集まっているんです。

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インドヨガの伝来

インド式のヨガを初めて日本に広めたのは中村天風という人物です。1919年、彼は「心身統一法」を創案しました。これはインドのヨガに基づいたものです。

そして1940年代には三浦関造という人物によってハタヨガが広まりました。1958年には「日本ヨーガ協会」が設立されています。

そして日本でのヨガブームは1970年代に起こります。綿本昇がエクササイズ要素をヨガに取り入れたことで、美容と健康に良いとされ多くの人に支持されました。こうして美容と健康を維持するためのフィットネスとしてのヨガがどんどん広がっていきました。

ヨガの起源まとめ

ヨガは紀元前からインドで生まれたものでした。健康と美容のために行われるようになったのはつい最近のことだったんですね。

また、ヨガにも複数の種類がある事がわかりましたね。もしかすると仏教と同じように生まれたばかりのヨガは瞑想的なものだったということで、とてもストイックなものだったのかもしれません。

そしてなんと、現在日本でヨガをしている人は100万人を超えるといわれています。これほど多くの人に親しまれるようになったのも、長い年月をかけて受け継がれ、また新しい要素を先人たちが取り入れてきたからだったのですね。

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