アンパンマンの発祥起源。元ネタは愛のテーマで出来ていた。

自分もアンパンマンの顔を食べてみたいッ!と思った人は一人や二人ではないはず。

正義の味方アンパンマン、しょくぱんまんやカレーパンマン、ドキンちゃんやばいきんまんなどそれぞれのキャラも魅力的で親子にも大人気なアニメコンテンツです。

どういうきっかけがあったのか、今回はアンパンマンの誕生秘話に迫ってみましょう。

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アンパンマンは漫画家であり、詩人など様々な顔を持つ、日本が誇る偉大な作家やなせたかし氏が原作の絵本シリーズです。

現在では、テレビアニメや映画、ゲームなどにもなっており、知らない人はいないのではないかというくらい有名ですよね。

2009年には登場キャラクター数が最も多いということでギネスにも認定されています。

やなせたかし氏は一体どのようにして、そのような国民的ヒーローであるアンパンマンを生み出したのでしょうか。

他にも親子共に人気のある機関車トーマスの起源や由来もまとめています。是非読んでみてくださいね。

機関車トーマスの名前の由来やモデル。車体番号1の理由は愛嬌がある。

自身の目で見た戦争の悲しみ

正義とは、強そうで曖昧なもの

やなせたかし氏は陸軍軍人として戦争経験があります。

戦時中というのは個々人の思想や世論というものが抑制されて当事国の都合のいいように思想や世論を誘導するのが常です。

やなせたかし氏はそのような中で、「正義というものがいかに不安定で信用できないものか」というのを痛感していきます。

戦争というものは自分たちを正義とみなし、悪とする相手国をやっつけるのを目的とするのですが、その正義は悪をやっつけても、そこで発生する飢えや貧困に苦しむ民衆を助けることはありません。

戦争というのはいつの時代もそうですが、戦争が終わったからとすぐに平時の日常を取り戻すことはありません。では一体何が残るのでしょうか。

生きる喜びを伝えるアンパンマンんとばいきんまん

戦争が残す爪痕こそがアンパンマンの親

戦争が終わったらその後に待っているのは住むところを失った民衆とその者たちを襲う食糧難です。

第二次世界大戦後の日本において何が一体正義なのか?とやなせたかし氏は考えざるを得なかったのは自然の流れです。

飢えこそがアンパンマンのルーツ

そうした食糧難で腹を空かせて日々を送る子供たちを見たやなせたかし氏は、食べられないということが一番つらいことと考えるようになっていきました。

戦争が終わってからやなせたかし氏はアンパンマンを誕生させるまでは作家としてもなかなか日の目を見ることができずに自分自身も空腹の中で日々を送っていました。

そのような人生を送ってきた中で、弱っている者に食べ物を与えるヒーロー、アンパンマンというのは誕生しました。

敵を倒すだけがヒーローという概念を覆す、やなせたかし氏の正義の味方とは飢えを助けるために“食べさせる”という行為が一番大切なのだという強い信念がアンパンマンというキャラクターを生み出したのです。

やなせたかし氏は後年のインタビューにおいても、究極の正義とは、飢えで苦しんでいる者たちに食べ物を与えることであると答えています。

そうして誕生したアンパンマンは、敵を倒すだけではなく、自分の力が弱まるのも覚悟で自分の顔を食べさせて弱っているものを助けるというキャラクターになりました。

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アンパンマンの誕生まとめ

この「顔を食べさせる」ということが残虐行為ではないのかという批判もあるそうですが、そこはあくまでもアンパンマンの世界は仮想社会と割り切って見ていただければやなせたかし氏も本望なのではないかと思います。

やなせたかし氏の歩んだ人生とその中で生み出された正義という信条が誕生させたアンパンマン。実は私やあなたが思っている正義とは、それが全てではなく色々な形の正義が存在しているんですね。

そして、アンパンマンが体現する正義とは究極の「生」に紐づく、「食」を体現した無差別で人を癒し助ける事が出来る力をもったヒーローだという事です。

アンパンマンマーチの歌詞の深さと言い、誕生の理由と言いアンパンマンは間違いなく、後世に残すべき素晴らしい作品だと思います。

これを機会に、親子で正義というものが何なのかを考えるきっかけにもなればいいですね。

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