名刺の始まりはどこの国か。正しい渡し方は知ってる?

ビジネスの場においてかかせない「名刺」。自分や会社を相手に知ってもらう方法として有効であり、様々なデザインのものがあり、こだわっている人も多いですよね。

実は名刺には深い歴史があるのをご存知ですか?たくさんの会社が立ち並ぶ現代ならではものに思われますが、その始まりはずっと昔のことなんです。

また、名刺には正しい渡し方があります。名刺を渡すとき、この渡し方で失礼はないか不安に思った人も多いことと思います。

今回はそんな名刺の歴史を辿り、そして名刺の正しい渡し方について知識を深めていきましょう。

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名刺のはじまり

名刺のはじまりは中国

名刺は248年に中国で、三国時代の武将である朱然の墓から発見されたものが最も古いものであるといわれています。

当時はまだ紙がなく、竹を割りそこに自分の名前を書いて名刺代わりとして使っていました。その竹のことを中国では「刺」と呼んでおり、名前が記された「刺(竹)」ということで、名刺と呼ばれるようになったんです。「名刺」が「名紙」ではない理由はここなんですね。

この頃名刺は高位な人と会う際、家の前の箱に名刺を投じて取り次ぎを要請したり、何かの式典に欠席する際の挨拶代わりとして使用されていました。

日本では江戸時代から名刺が使われた

名刺は中国から始まり、その後16世紀にはヨーロッパ、18世紀にはアメリカへと伝わり普及していきました。

そして日本に渡ってきたのは江戸時代のことです。その頃にはもう紙はあったので、和紙に墨で名前を書き、訪問先で目当ての人物が不在だった場合に自分の訪問を知らせるために使われていました。

当時は自分の訪問を伝える書置きのように使われており、現代のようにビジネスシーンで使われるようになるのはもっとずっと先のことです。ですが、明治時代初期には上流階級の人たちの社交の道具として利用されるようになりました。

名刺のマナー

名刺の正しい渡し方

さて、名刺の歴史がわかったところで、次は正しい名刺の渡し方についてご紹介しようと思います。

まず取引先との名刺交換の基本は「目下の人から差し出し、目上の人が先に受け取る」ことです。つまり「仕事をもらう側」が先に渡したあと、「仕事をくれる側」の方の名刺を受取ります。

また、取引先の複数人に名刺を渡す場合、自社の一番目上の人から名刺を差し出すようにしましょう。

自分の上司が、相手の格上の方と名刺交換している場合は待機、上司が名刺交換が終わり、取引先の二番目に偉い人と名刺交換を始めたら、自分が取引先の最も職位の高い人と名刺交換を始めましょう。

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そして「名刺を渡すときは何もはさまず、受け取るときは両手で低い位置で受けとる」ことも大切です。商談などでは机が真ん中にある場合が多いのですが、名刺を渡すときは机をはさまないことがマナーです。

また受け取る際は謙虚な姿勢を見せるため、相手から差し出された名刺よりも低いところに両手を差し出します。渡すときには自分の名前や会社名を伝えるのも忘れずに。

補足ですが名刺を受け取るときは「頂戴いたします」と一言添えて、黙って受け取ることがないように注意しましょう。そして相手の会社や名前に自分の指が重ならないように受け取ります。

そして受け取ったあとは自分からみて左斜め前に名刺を置きます。複数人いる場合は最も目上の人の名刺を名刺入れの上にのせ、そのほかの人の名刺はテーブルの上に置きます。並び順は向かいに座っている人の順番通りでかまいません。

名刺の始まりと渡し方は奥が深い

今回は、意外に深い名刺の歴史や、細かいマナーがたくさんある正しい名刺の渡し方について調べてみました。いかがでしたでしょうか。

どんなビジネスシーンにおいても名刺はなくてはならないものですので、細かいマナーも覚えておいて損はないかと思います。

この名刺の渡し方ひとつでその会社のイメージが決まってしまうこともありますので、正しい渡し方で素敵な印象をもってもらえるよう頑張ってください。

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