カフェオレの起源は薬。カフェラテとの違いはそんな気にしなくていい。

世界的に愛されている飲み物と言えばあなたは何を思い浮かべるでしょうか。

かなりの高確率で上がってくるのが「ビール」、そして

コーヒーですよね。

派生している飲み物も多く、その全てが人気を博している素晴らしい飲み物ですよね!愛されていなければスターバックスはあそこまで流行りません。(笑)

派生といえば、女性も大好きカフェ・オ・レですが、この起源「薬」だってご存知ですか?またカフェ・ラテとの違いは明確にご存知ですか?

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カフェオレの起源は薬

ベースであるコーヒーの起源

まずはカフェオレに絶対必要となるコーヒーの起源をお伝えします。コーヒーの起源は大きく2つあげられています。

ひとつめは、エチオピアの羊飼いであるカルディが山羊がコーヒーの豆を食べ、山羊が興奮状態になった光景を目にした事がきっかけで、コーヒーを飲料として利用しようとした事が伝えられています。

ふたつめは、イスラム教の聖者であるシーク・オマールが見た光景です。その光景は鳥がコーヒーの豆をついばんでいる所を見たのをきっかけに、食用として利用できるのではないかと考案された事になります。

人物も場所も全く違いますが、共通点としては「動物が食べている所を見た」という所ですね。そこは共通していますが、エチオピアの山羊の話では「コーヒーを食べた山羊が興奮状態になった」という点で効能が伝えられています。

実際にコーヒーは強壮剤的な効果も認められている事から、エチオピアのカルディが起源である線が濃厚で、世界的に広まっているコーヒーの起源もカルディのエピソードとなっています。

コーヒーは有害と思われていた。

これは現代でも論争が行われていますが、「コーヒーは体に良くない」とする説がヨーロッパで広まっていました。その理由の一つに「異教徒の飲み物だから良くない」という宗教がらみの理由で拒絶している部分もありました。悪魔の飲み物なんて言われていたんですよ。

そもそもコーヒーを好んで飲み始めたのは【イスラム教徒】で、徹夜での儀式も行うイスラム教徒は儀式の前にコーヒーを飲み眠気覚ましとしても活用していました。

そしてその悪魔の飲み物を飲んだローマ法王クレメンス8世がキリスト教でも飲用を許可します。簡単に説明すると、「悪魔の飲み物美味しすぎるだろ・・・こんなおいしい物を異教徒に独占させたくない」となります。

そして法王クレメンス8世はコーヒーに洗礼を施し、この洗礼によって邪は払われたから飲んでも大丈夫!としてコーヒーが安全であると認定されます。要するに

クレメンス8世「はいバリア!俺がバリア張ったからコーヒーもう大丈夫」

と伝えればわかりやすいでしょうか・・・(笑)

医者が薬として使用

1685年にグルノーブルで著名人であった医師、シュール・モナンがコーヒーを医療に使用します。なぜコーヒーを使用したのかは定かではありません。そしてその当時はやはり「コーヒーは有毒な物」という認識は消えていません。

そこでモナン医師は「フランスの清い上質な牛乳で毒素を相殺する事で体にいいものとなる」として処方を開始します。温めた牛乳に粉末コーヒーと砂糖を加えたものを処方していたとされています。

冷静に読んでみて凄い理論ですよね。シュール・モナン医師がまだご存命であるなら、フランス産の牛乳以外だとどうなるのか、見解を聞いてみたい所ですよね。しかし昔の医療というのは十分な設備もなければ知識もありません。

可能性のあるものを試す。ということで知識と実績の積上げをしていくしかなかったのでしょうね。そういう意味で今では滑稽と思われるものも当時では最善の手法であったんですね。

例えば1350年頃にヨーロッパを震え上がらせた「黒死病」対策のペストマスクも正直な話、全く疫病を防げる機構は持ち合わせていなかったとされています。しかしその発想は後にガスマスクを生み出すきっかけとなったそうですよ。

カフェオレの意味

オレはフランス語

多くの人は「オ・レ」でひとつと思われているかもしれませんが、「オ」と「レ」で別の言葉です。「オ」は前置詞で「レ」は牛乳を意味するフランス語。つまり「牛乳入りコーヒー」という事ですね。

では、一緒くたにされがちな「カフェラテ」はどうか。カフェラテの発祥はイタリアです。つまり、「ラテ」はイタリア語なんですね。ではラテがどういう意味かと言いますと・・・

「ラテ」=「牛乳」です。

あれ?結局一緒なの?要するにイタリア語に言い直しただけ?と思うかもしれませんが差は確実にあります。その他コーヒーの派生品もきちんと違いがあるんですよ。

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派生の違いは「種類」と「比率」

最後にコーヒーの三大派生「カフェオレ」、「カフェラテ」、「カプチーノ」の材料の差を見ていきましょう。まずコーヒーの抽出方法が異なります。そして注目するところは「牛乳の仕込み方」です。コーヒーの派生で使用する牛乳には大きく三種類あります。

  • 普通に温めたミルク(ミルク)
  • 蒸気熱で温めたミルク(スチームミルク)
  • 蒸気熱と空気で温め泡立てたミルク(フォームミルク)

これらのミルクの種類も踏まえた上で見ていってくださいね。

カフェオレの材料比率

ドリップコーヒー5:ミルク5

コーヒーとミルクが半々となっている構成です。コーヒーは熱湯を注ぎ抽出する「ドリップコーヒー」を使用します。

カフェラテの材料比率

エスプレッソコーヒー2:ミルク8

エスプレッソはドリップコーヒーより短時間で抽出し、苦味も濃いコーヒーの為ミルクの割合が非常に大きくなります。

イタリア式のカフェラテは【コーヒーとミルク】の組み合わせですが、日本でよく出てくるカフェラテはアメリカ式と呼ばれるもので【コーヒーとスチームミルク】の組み合わせが多いです。

カプチーノの材料比率

エスプレッソコーヒー3:スチームミルク3:フォームミルク4

または全て1:1:1で出している所もあります。使用するコーヒーは高い圧をかけて高速抽出するエスプレッソ。エスプレッソを使用するという事は、カプチーノもイタリア発祥の派生型コーヒーという事です。

カフェ材料比率一覧

最後の最後に説明文無しで、「カフェオレ」「カフェラテ」「カプチーノ」の材料比率を一覧にまとめさせていただきました。

  • コーヒー5:ミルク5(カフェオレ)
  • コーヒー2:ミルク8(イタリア式カフェラテ)
  • コーヒー2:スチームミルク8(アメリカ式カフェラテ)
  • コーヒー3:スチームミルク3:フォームミルク4(カプチーノ)

ブラックでも、ミルクちょい足しでも十分においしいコーヒーですが、今回紹介した物以外にも数多くの派生がありますよね「カフェモカ」とか!

こんなにも様々な形で楽しまれているという事はやはり、世界中の人々が愛してやまない飲み物として十分な証拠なのではないでしょうか!

今、あなたもコーヒーが飲みたくなってきたのでは?(笑)

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