焼いた具材をバンズに挟んだハンバーガー、とっても美味しいですね。子供の頃、週末のお昼御飯がハンバーガーだった時はものすごく嬉しかった記憶があります。
そんなハンバーガーは、アメリカ合衆国を代表する国民食ですが、現在では世界中にお店があり、食べることができます。
日本でもファーストフード店はもちろん、ご当地バーガーなども販売されており、多種多様に楽しむことができます。
でも、ハンバーガーって一体どこで誕生して、どのようにして広まったのでしょうか?
目次
ハンバーガーの起源
1904年に開催されたセントルイス万博が有力
ハンバーガーの起源については、いくつかの説があります。なかでも良く知られているのは、1904年アメリカ合衆国で開催された、セントルイス万国博覧会の会場で、ハンバーガーとしてサンドイッチのように丸いパンにハンバーグを挟んで売り出した、という説です。
セントルイス説以外の起源もいくつかある
ほかにも、1885年アメリカ・ウェスコンシン州のチャーリーという人がミートボールから考え出したという説、1900年コネチッカット州のニューヘブンという食堂で売り出されたという説、1948年にカリフォルニア州でマクドナルド兄弟がハンバーガーを発売したのが最初、という説があります。
日本でのハンバーガーの歴史は?
戦後、佐世保に駐留した米軍が、ハンバーガーを日本に最初に持ち込んだ
日本では、戦後すぐに佐世保に駐留した米軍によりハンバーガーが持ち込まれ、基地周辺の飲食店でつくられました。
1948年、東京の有楽町に開店したレストラン「ニューワールドサービス」でハンバーガーが提供され、1950年六本木に「ザ・ハンバーガー・イン」が創業しました。
その後、お店の数が徐々に増え、また外資系のハンバーガーショップが上陸して、1970年代には、爆発的に人気になりました。
アメリカのハンバーガーショップは、沖縄に初上陸した
ファーストフード店として日本に初めて上陸したのは、1963年沖縄県北中城村屋宜原にオープンしたA&W屋宜原店です。この会社は、マクドナルドよりも10年前に日本に上陸しました。
現在、ハンバーガーといえばマクドナルドというイメージが強いですが実際はそれ以前に食文化の輸入は進んで行っていたんですね。
アメリカでは、ハンバーガーとはビーフ100%のこと
最近では、アメリカでもパンに牛肉以外のパティを挟んだ商品を「〇〇バーガー」と呼ぶお店も出てきていますが、法律上、ハンバーガーに含まれる肉は牛肉100%と定められています。合いびき肉など牛肉以外の肉が含まれたものをハンバーガーと呼ぶことはできません。
カレーの起源にも共通する事ですが、食文化は国境を跨ぐことで、定義があいまいになって似ている物を総称して一つの呼称にまとめる事が多いのかもしれません。
この調子だとハンバーガー付け合せの王様のポテトも何か法的規定があるのでしょうか。と思ったらポテトは全く違った国に起源があり意外でした。(笑)
大人も子供も大好きフライドポテトの起源。複数のカット方法も紹介。
ハンバーガーの起源、歴史まとめ
- ハンバーガー発祥起源は定まっておらず複数の発祥起源説がある
- 1904年アメリカ合衆国で開催された、セントルイス万国博覧会の会場で売り出した説がある
- 1885年アメリカ・ウェスコンシン州のチャーリーという人がミートボールから考え出した説
- 1900年コネチッカット州のニューヘブンという食堂で売り出された説
- 1948年カリフォルニア州でマクドナルド兄弟がハンバーガーを発売したのが最初という説
- 日本では佐世保に駐留した米軍によりハンバーガーが持ち込まれた
- ファーストフードとして日本発流入は、1963年沖縄県北中城村屋宜原
- カメリカの法律上、ハンバーガーに含まれる肉は牛肉100%と定められている
さすが一国の代名詞となるような食べ物の歴史で、発祥起源はとても深く断定できるものはありません。日本発のハンバーガーとしては佐世保駐屯の米軍が持ち込んだことは史実としてはっきりしています。
佐世保バーガーは世間的にもあまりにも有名ですよね。どのお店で食べても手軽でおいしいハンバーガー。様々な歴史が絡み合って今の形態になった起源を想いながら軽食として楽しむのもいい物ではないでしょうか。