今やランチの大定番となったパスタ。和風にアレンジしたものやクリームパスタ、スープパスタなどその種類は無限大です。
ところでパスタのことをスパゲッティと呼ぶ人もいますよね。お店などのメニューをみても〇〇パスタと書いてあるものもあれば、〇〇スパゲッティと書いてあるものもあります。
この2つの呼び方の違いはいったいなんでしょうか。パスタの起源について触れながら調査していきましょう。
歴史からみるパスタ事情
パスタの歴史
パスタの起源は古代ローマにまで遡ります。古代ローマでは小麦やキビなどの穀物を、お粥のようにして煮込んだものを主食としていました。これはプルスとよばれ、これがパスタの起源であるといわれています。
中世になると、パスタをゆでたり、スープにいれたり、ソースとあわせたりなどパスタの新しい食べ方がどんどん生まれました。乾燥パスタは12世紀頃にはイタリアで生産されるようになっていたようです。
16世紀頃になるとトマトが食用に改良されイタリアのナポリ地方でたくさん栽培されるようになりました。そしてパスタとトマトを合わせると美味しいということに人々が気づき、パスタはイタリアの家庭食としてどんどん広まっていきました。
これと同じころ、パスタを作るための機械が発明されたので、パスタを作る業者が次々とでてきたといいます。トマトの栽培とパスタの生産が活発化されたことで、一気にイタリア中にパスタが広まったのですね。
日本におけるパスタの広がり
パスタは主にイタリアの国民食として人々に愛されてきました。そんなパスタが日本に伝わったのは幕末の頃で、横浜の外国人居留地に持ち込まれました。
当時の書物には、今までみたことのないこの食べ物を「うどんのような食べ物」として記してありました。全く知らない食べ物が外国からやってくるなんて、なんだか不安でもあるしワクワクもしますね。
しかしパスタが日本にやってきてしばらくは、あまり一般の人には親しまれませんでした。主に高級料理店でだされていたこともあり、一部の愛好家か、富裕層の人しか食べることはできなかったそうです。
日本においてパスタが大量生産されるようになったのは昭和30年のことです。この頃はパスタを全自動で作る機械が輸入され、多くの企業がパスタ製造に踏み出しました。そのため昭和30年のことを「パスタ元年」といいます。
そしてそこから日本の家庭にもパスタが広まっていったのです。
パスタとスパゲッティの違い
さて、パスタの歴史について理解したところで、今度はパスタとスパゲッティの違いについて述べていこうと思います。
ズバリ、パスタとはスパゲッティやマカロニなどの総称のことです。
スパゲッティに近いものに、マカロニ、ペンネ、ニョッキ、ラザニアなんかもありますよね。形や使われる料理は異なりますが、どれも全て小麦粉から練ってできたものです。その総称をパスタと呼びます。
つまり、スパゲッティとはパスタの一種であるということです。人間であらわすと、哺乳類(パスタ)の一種である人間(スパゲッティ)といったような感じです。
さて、ではどんなものをスパゲッティというのでしょうか。
基本的に小麦粉を練って作られた細長い麺のことをスパゲッティと呼びます。大体2㎜程度の麺のことを指します。それより太かったり細かったりするとまた別の名前に変わってしまうそうです。
ちなみに私は料理が好きなのですが、好みのパスタは食感とソースの絡みのバランスが一番良好だと感じた1.6mmのパスタをいつも選択します。なんというか、程よい細さで束感が出てソースが本当によく絡んで食べごたえがあるんですよね。(笑)
これ以上細いと恐らく今度は、素麺みたいになってしまうのではないかと思い1.6mmを推しています。(笑)
パスタの起源、スパゲッティとの違いまとめ
- パスタの起源は古代ローマ
- プルスと呼ばれる小麦やキビなどを、お粥のようにして煮込んだものが起源
- 乾燥パスタは12世紀頃にはイタリアで生産
- パスタが日本に伝わったのは幕末の頃、横浜外国人居留地に持ち込まれた
- 昭和30年パスタを全自動で作る機械が輸入され日本でパスタの大量生産が始まる
- 昭和30年のことを「パスタ元年」と呼ぶようになった
- パスタとはスパゲティーやマカロニなどの総称のこと
- つまり、スパゲティーとはパスタの一種
パスタが家庭食として親しまれるようになるまでには、長い歴史がありました。現在でも様々なパスタの美味しい食べ方がどんどん生まれてきています。人類は自分たちの好みに合わせて食べ物を改良していく天才ですね。
パスタとスパゲティーの違いも明らかになりました。パスタには多くの種類があり、それがどの名前をもつのか、ややこしいこともあります。そんな時は全部ひっくるめてパスタとしてしまいましょう(笑)!