特別な日に食べたくなる肉料理といえば 「ステーキ」。「素敵なステーキ」なんていうダジャレもぴったりな料理ですよね。
ところで皆さんの周りにステーキのことを「ビフテキ」と呼ぶ人がいませんか？若い人より５０代以降の人に多く見受けられます。
では、ステーキとビフテキの違いってご存知ですか？ステーキの語源やビフテキとの違いなど、ステーキのことについて調べていきましょう！
ステーキの語源
ステーキ＝串焼き肉
ステーキの英語表記は「steak」ですが、その語源は古ノルド語である「steik」からきています。古ノルド語で「steik」とは「串に刺して焼いた肉」という意味があります。
ステーキといえば鉄板焼きですが昔は串に刺して食べていたのでしょうか。
ちなみに古ノルド語とは北欧諸国で使われていた言葉で、6世紀頃～宗教改革の時代までの間の北欧諸国の言葉全般の総称です。
語源は英語ではなかったのですね。この古ノルド語は後に英語に大きな影響を与えたと言われています。
英語の起源や歴史についてはこちらの記事で確認してみてくださいね。やはり言語の起源や歴史は深く、深く、深いです。
英語の起源。語源は複数言語との混合。何カ国語なのでしょうか？
ビフテキとは
ビフテキ＝ビーフステーキ？
ではビフテキとステーキの違いとはなんでしょうか。
ステーキといえば真っ先に浮かぶのは牛肉かと思いますが、ステーキは牛肉だけでなく豚肉や鶏肉にもありますよね。ステーキとはあくまでそれらの総称です。
つまりビフテキとは「ビーフスステーキ」の略称でありステーキの一種なんです。
ところが、ビフテキ自体にも語源があるという説もあります。しかしここには面白い落とし穴があるんですよ。
ビフテキのもうひとつの語源
ビフテキのもう一つの語源とはフランス語の「bifteck（ビフテック）」と、イタリア語の「Bistecca（ビステッカ）」であるという説です。イタリア料理と言えばパスタ！ってことでパスタの起源記事もよかったら読んでみてくださいね！
さて、話を戻しますがビフテックもビフテッカ、どちらもそれぞれの国の言葉でステーキを意味する言葉です。
日本で外国の料理が食べられるようになった当初は、西洋料理といえばフランス料理が主流でした。そのため西洋料理店ではステーキとして「bifteck」 が提供されており、それがなまってビフテキになったといわれています。
が！ここからが重要です。じゃあこのフランス語である「bifteck（ビフテック）」はいったどういう経緯で生まれた言葉なの？という事です。
このビフテックは1805年出版のTrad. Souvenirs de Parisに初めて言葉として登場します。そしてこのビフテックという言葉はイギリス、つまり英語を主言語とする国で、1735年に初登場したBeef Steak（ビーフステーキ） が影響して出てきた言葉です。
もっとシンプルに話すと、英語のBeef Steak（ビーフステーキ）を真似て造られたフランス語であり、つまりは語源は英語のBeef Steak（ビーフステーキ）という事です。
そのことから結局のところ、英語のビーフステーキの略がビフテキであるっていうことです！
ステーキの語源まとめ
ステーキは太古の言葉、英語の起源と関わりのある、「古ノルド語」の「串に刺して焼いた肉」を意味する単語【steik】が語源でした。
そしてステーキとビフテキの明確な違いはありませんでした。ステーキはステーキでも牛肉を使ったものをビフテキといい、ビフテキはステーキの一種だったのですね。
そしてそのビフテキという単語は英語の「ビーフステーキ」からの造語フランス語「ビフテック」が語源となっています。
つまりビフテキはビーフステーキを略してるだけと考えてOKという事ですね！
若い人よりも年配の方にビフテキと呼ぶ人が多いのは、昔の西洋料理店ではビフテキがステーキとして出されていたことが多いからなのでしょう。
ステーキといえば牛肉であり高級なイメージがあるからこそ、特別な日に食べる贅沢メニューとして定着したのでしょう。超高級ステーキをいつしか食べてみたいみたいものですね。
日本は何事も非常に丁寧に仕上げる民族ですので、みんな大好きなお肉にだって手間暇かけて最高の肉牛を飼育しています。
「神戸牛」や「松坂牛」なんて誰でも聞いたことがあるようなお肉なのではないでしょうか。贅沢に贅沢を重ねるなら一度でもいいのでブランド牛によって味がどう違うのか舌を肥やして味わってみたいものですね！
インターネットが普及したおかげで店頭人件費が削減されることもあり通販でリーズナブルに高級なお肉セットも買えるようになりましたね！ありがたいです…(笑)
お肉はバランスよく食べれば非常に体に良い栄養もふんだんに含まれているので楽しく美味しくお肉を食べましょうね。
