蛍光灯の原理や発明者の調査。蛍光灯の起源

どの家庭でも使用されている照明と言いますと蛍光灯です。

当たり前のように使用していますが、よくよく考えてみますと光源として、とても有難い器具です。でも、なぜ光るのか、どこで生まれたのか考えたことはございますか?

今回は蛍光灯に関してその生まれた経緯と起源、蛍光灯が光る原理を端的にお話しします。

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蛍光灯発明者は誰か

世界では1879年にアメリカのトーマス・エジソンが白熱電球を発明しましたが、蛍光灯を発明したのはドイツの発明家であるエトムント・ゲルマーです。

エトムント・ゲルマーは1926年に蛍光管の中の圧力を上げて、蛍光塗料を塗ることによって目に見えない紫外線を均一に見えるようにすることに成功しました。

その後、アメリカの電機メーカーであるゼネラル・エレクトリックがエトムント・ゲルマーから特許を購入し、1937年から本格的に蛍光灯が販売されていくことになります。

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日本国内最初の蛍光灯製作者は

このように世界で発明された蛍光灯ですが、日本で初めて蛍光灯を作ったのは東京芝浦電気です。

東京芝浦電気は1939年にゼネラル・エレクトリックから技術指導を受けて、直管蛍光灯を作り出すことに成功しました。

翌年に法隆寺金堂壁画模写事業で使用されたのが日本における実用第1号となりました。

蛍光灯が一般家庭に普及し始めるのは、1970年代のこととなります。それまでは一般家庭においては白熱電球の方がまだまだ現役で主流だったんですね。

1970年代に一般家庭に普及し始めた蛍光灯ですが、それと同時期の1978年に日立が電球型蛍光灯を製作することに成功します。

この電球型蛍光灯が作り出されたことが一般家庭へ蛍光灯を普及させた要因の一つとも言えるでしょう。

電球型蛍光灯を製作した日立は翌年の1979年には、環形蛍光灯を製作しました。

こうして、現在でも使用されている直管蛍光灯、電球型蛍光灯、環形蛍光灯の三種類全てが揃ったのです。

それでは、蛍光灯はなぜ光るのでしょうか。

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蛍光灯が光る原理はX線に似てる?

蛍光灯の仕組みは、電流を流すと蛍光管フィラメントから電子が飛び出し、内部に封入されている気体になっている水銀とぶつかり合って紫外線が発生します。

ガラス管の内部には蛍光塗料が塗布されていて、紫外線が当たると光を発して、蛍光管の外部へ可視光線を放ち、これが照明となるのです。

電子を金属へぶつけた時に発生する電磁波を利用した「X線」に似ている気がしますね。もしかしたらこの原理は光関係に色々応用できる原理なのかもしれませんね。

蛍光灯は同じ明るさでも白熱灯に比べて消費する電力もわずかで、また寿命も白熱灯がおおよそ1000時間に対し、蛍光灯は6000時間~12000時間と長い期間使用できるので、いかに実用的かというのも分かります。

現在はLED電球というより省エネな照明もありますが、まだまだ蛍光灯の需要は私たちの生活に必要なものであることは間違いありません。

水銀を使っている蛍光灯の処分は慎重に

全国各地で多くの蛍光灯が現役で使用されていますが、一つだけ気を付けておきたいことがあります。

蛍光灯には気体の水銀が使用されているのは前述のとおりですが、使用済みの蛍光灯を処分するときに蛍光灯を割ると、気体の水銀が大気に放出されてしまい汚染の恐れがあるのです。

次世代へより良い環境を残すためにも、蛍光灯の処分には、各自治体の廃棄蛍光灯の処理に則った方法で処分したり、家電量販店や電器店・ホームセンターなどの「蛍光灯回収協力店」へ処分を依頼したりしましょう。

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