ガラケーの意味って何?語源から読み解く携帯電話の進化のお話し。

「携帯」といえばスマートフォン。現代ではほとんどの人がスマートフォンを使用しています。

しかし少し前まではガラケーとよばれる二つ折りやスライド式のボタンで入力するタイプの携帯電話が使われていました。ガラケーという言葉もスマートフォンが普及し始めてから知られるようになりましたよね。

では一体この「ガラケー」という言葉はどういう意味なのでしょうか。今回はその語源に迫ってみようと思います。

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ガラケーってそもそも何?

ガラケーの「ガラ」はガラパゴスからきている

新たな携帯端末としてスマートフォンが普及した昨今、「スマホ」以外にも「ガラケー」という呼称を耳にしたこともあるのではないでしょうか。

ガラケーとはスマホが世に出てくる前、最も主流だった携帯電話のことを指します。
正式な名称は「ガラパゴス携帯」で、日本で作られた携帯電話であることがこの名前の由来となっています。

そしてこの「ガラパゴス」とは実際に存在するガラパゴス諸島からきています。ではなぜ携帯電話にガラパゴス?と不思議に思いますよね。

その理由に迫るにはまず、私たちが当たり前に使っている携帯の機能が、海外でも当たり前に使われているものではないということを知る必要があります。

携帯電話の独自の機能が関係している

前項の通り、ガラケーで使われている「ガラパゴス」とは、様々な生物が住み、独自の生態系を広げていることで有名な「ガラパゴス諸島」のことを指します。

日本の携帯電話は海外の携帯電話に比べて独自の機能が組み込まれており、実は世界から見ても実に独特な構造をしているんです。

例えば「ワンセグ」や「お財布ケータイ」といった機能は、日本初の機能です。また、多くの人が当たり前に使っている「絵文字」も日本独特のものなのです。
ガラケーを持つビジネスマンの左腕

独自の機能がガラパゴスと被る

かつて携帯電話が流行した際、日本と海外では通信規格が異なっていたため、このような機能仕様の差異が生まれたようです。

海外の携帯電話を輸入しても日本では使うことができず、日本の環境に合わせた機能を進化させていく必要があったのです。

こういった背景や独自の機能が、他の島国とは全く異なった生態系を持つ「ガラパゴス諸島」と被ることが、「ガラケー」という言葉が生まれるきっかけとなったのです。

今も実用性重視の人の利用者が多い

スマートフォンが普及した現代でも、今だにガラケーは根強い人気があります。

確かに、インターネットへのアクセスのしやすさや多機能なアプリを使う、という点ではスマートフォンに遅れをとる場面はありますが、逆にスマホのデメリットと言われている「電池のもちの悪さ」や「壊れやすさ」はガラケーにはなく、実用性という面では軍配が上がります。

スマートフォンを使っては見たものの、やはり実用性に目を向けた方がガラケーに機種変更する、というパターンも決して少なくはないようです。

スマホにはスマホの、ガラケーにはガラケーの良し悪しがあるということですね。

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ガラケーという言葉が生まれた理由

ガラケーの意味はお分かりいただけたかと思いますが、現代では「ガラケー」という言葉は「ガラクタ携帯」と呼ばれたり、ガラケーそのものを馬鹿にするような意味で使われることも多いです。

ガラケー自体は日本独自の技術がつまった素晴らしいものであるはずなのに、なぜこのような意味合いで使われ始めたのでしょうか。

その理由は簡単です。「スマートフォンが普及したから」です。

大きな液晶画面にタッチで文字を入力できる手軽さ、そして見た目のスマートさなどを兼ね備えたスマートフォンは大ヒットしどんどん広まっていきました。

ガラケーにはあった機能でスマートフォンにはない機能もたくさんありますよね。それは日本が世界標準に合わせていったから失われたものなんです。

技術だけでみたらガラケーのほうが優れている部分もあるのかもしれません。しかし現代はグローバル化が進んでおり、日本だけで使える携帯では事足りない時もあります。

また、大勢の人がスマートフォンを持つようになったことも後押しして、一昔前の携帯として「ガラケー」という言葉が小馬鹿にする感覚で使われるようになったのかもしれませんね。

独自の進化をたどった携帯電話がガラケー

「ガラパゴス」という言葉に、どこか時代に取り残された、というイメージを抱く方もおられるかもしれません。

確かにガラケーは現代の主流ではないかもしれませんが、日本の携帯電話として独自の進化を遂げ、スマートフォンにはないメリットを持つ端末として、まだまだ現役で活躍しています。

スマホの特徴である「多機能」なことはメリットになりますが、必ずしもそれを必要としない人にとっては、無駄なコストに繋がりかねないという側面も持っています。

ご自身の携帯電話を使うスタイルに合わせて、スマートフォンだけでなくガラケーも使いこなして見るといいかもしれません。

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