カメラの歴史と起源を遡る。世界初のカメラは手描き?カメラなのか?

ここ最近は空前のカメラブームです。インスタグラムなどSNSが普及したことにより、きれいな写真を撮ってそれを公開することが趣味の人も多くいるのではないでしょうか。「カメラ女子」という言葉もここ最近耳にするようになりました。

今こそおしゃれでコンパクトなカメラがたくさん市場にでていますが、昔からそんなスタイリッシュなカメラが存在していたわけではありません。

一体昔のカメラはどんなものだったのか、どのような進化、歴史を辿ってきたのかを追っていきたいと思います。

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世界で初めてのカメラ

カメラの始まりは暗い部屋

世界で初めてのカメラは1021年、アラブの科学者によって作られました。その名も「カメラ・オブスクラ」。ラテン語で「カメラ」は「部屋」、「オブスクラ」は「暗い」、つまり暗い部屋という意味ですね。

仕組みは、暗い部屋では壁に空いた穴に外から光が入ると、その外の景色が穴の向かい側の壁に映るという原理を利用したものです。カメラ・オブスクラはこの原理に沿って暗い小さな部屋に映し出された外の景色を、部屋の中にいる人が書き写すというものでした。

手写しから自動へ

このように昔のカメラは映し出されたものを人が書き写して初めて記録されるものでした。そんな時代がしばらく続きます。

そして1826年フランスで自動的に記録するカメラの開発が成功しました。自動といっても現在のようにボタンを押してシャッターを切りすぐに記録できるものではなく、なんと8時間もかけて一枚の写真を撮っていました。

1839年にはフランスで「ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ」という世界で初めての一般向けのカメラが発売されました。このカメラは一枚の写真を撮るのに30分程の時間を要したようです。8時間と比べたらすごい技術の進歩ですよね。

レトロなキヤノン製ネガフィルム式カメラ

ネガポジ法

これまでのカメラは、当時フィルムとして使われていた銀板そのものが写真でした。つまり焼き増しができないものでした。しかし1841年、イギリスの科学者により「ネガ・ポジ法」が開発され焼き増しができるようになりました。一枚の写真を撮るのに必要な時間も2,3分と大幅に短くなりました。

このネガポジ法とはいったいなにかというと、まずは「ネガ」を作り、それをもう一度感光材料を塗った「印画紙」に映す撮影方法です。この技術が生まれたことで、現在のように一枚の写真を何枚も現像することが可能になりました。

 日本でのカメラの歴史

カメラが日本に到来

1848年、長崎の上野俊之丞(しゅんのじょう)が輸入したことにより、日本にもカメラがやってきました。余談ですが、この上野俊之丞の息子である上野彦馬(ひこま)は長崎に日本で初めての写真館を開業しました。

そして1902年日本ではじめてカメラが発売されました。この頃の写真は全て白黒でした。

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進化していくカメラ

このように、カメラは時代の流れとともにどんどん進化していきました。そして1935年ついにコダックから日本で初めてのカラー写真が誕生しました。

そして技術はどんどん進歩し、1950年には一眼レフカメラ、1980年にはデジタルカメラが誕生し、2008年になるとおなじみミラーレスカメラが生まれました。

カメラの歴史、起源まとめ

  • 1021年、アラブの科学者によって作られた
  • 世界初のカメラ名は「カメラ・オブスクラ」
  • ラテン語で「カメラ」は「部屋」、「オブスクラ」は「暗い」、つまり暗い部屋という意味
  • 1826年フランスで自動的に記録するカメラの開発が成功。撮影時間はなんと1枚8時間
  • 1839年にはフランスで「ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ」という世界初の一般向けのカメラ発売。撮影時間は1枚30分
  • 1841年、イギリスの科学者により「ネガ・ポジ法」が開発され焼き増しが可能に。撮影時間は1枚2~3分まで短縮
  • 1848年、長崎の上野俊之丞(しゅんのじょう)が日本に輸入
  • 1902年日本ではじめてカメラが発売。当時は全て白黒写真
  • 1935年コダックから日本初カラー写真が誕生

駆け足にはなりましたが、カメラの歴史を辿ってきました。初めて知ることばかりでカメラってすごいな~としみじみと感じてしまいますね。カメラは約1000年も前から存在していて、昔の写真は手書きのものでした。一枚の写真を撮るのに要する時間も膨大でした。

でも現代の写真しか知らない私達からしたら、手書きの時点で「写真なのか?」と感じてしまいませんか?(笑)

一瞬できれいな写真が撮れてしまう現代のカメラにたどり着くまでには、とても長い道のりがあり、当たり前のように使っているカメラには凄い技術がコンパクトにまとまっているんですね。

これからまた時代が進んでいくにつれてカメラも進化していくのでしょうか。どんなカメラが生まれるのか、それもまた楽しみですね。

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