突然ですがみなさんは銃がいつから存在しているか、その歴史をご存知ですか?
現代の日本にはあまりなじみのないものですが、歴史を遡ると、戦や戦争などで銃は日本でも使用されていました。アメリカでは一般人でも護身用として銃を所有することを許可されていますね。
一見恐ろしい武器のイメージがありますが、銃にも色々な種類があります。一体日本ではいつごろから使用されるようになったのでしょうか?
今回は日本での銃の歴史をたどっていこうと思います。
銃、鉄砲の概念について
銃、鉄砲とは
そもそもの銃の定義とは一体なんでしょうか。銃とは、火薬などの弾丸を発射する装置のことです。火薬を発射するという意味だけでみると、打ち上げ花火も銃の一種であるといえますね。
そう、一言に銃といっても、日本の警察官が持っているような拳銃や、狩猟に使われるライフル、マシンガンなど様々な種類があるんです。
日本で所持しても良い銃
もちろん無断では違法になってしまいますが、日本でも許可をとれば所持しても良いとされる銃がいくつかあります。
- ショットガン…クレー射撃や狩猟に使用されます。
- ライフル…オリンピックの競技であるライフル射撃、大型の動物を狩猟する際に使用されます。
- エアーライフル…空気銃ともよばれます。おもちゃではエアーガンというものがありますが、エアーガンよりもさらに威力が高いものです。
いずれも許可が必須となります。
日本での銃の歴史
鉄砲伝来
「鉄砲伝来」という言葉、歴史の授業で聞いた事があるかもしれません。1543年、鉄砲がポルトガルから持ち込まれました。
初めて銃が持ち込まれたとされるのはこの鉄砲伝来ですが、日本人が初めて銃をみたのは1274年の元寇です。その際日本は相手軍が使用していた「てつはう」という武器に非常に苦しめられました。この「てつはう」は鉄砲の語源という事になります。
この中国式の鉄砲は1543年以前にすでに日本に渡っていたとされる説が濃厚ですが、中国式の鉄砲は威力が弱くあまり社会には広がりませんでした。
1543年にヨーロッパの鉄砲が伝来すると、まもなく堺の商人が鉄砲の生産を始め、多くの利益を得ました。当時の鉄砲は簡単な造りとなっていて、日本人にとって鉄砲を生産することは容易であったといわれています。
武器としての銃
さて、そうして日本にやってきた銃ですが、実戦で用いられたのは1550年からであるといわれています。戦国時代です。
戦国時代では武将たちが火縄銃を用いて戦を繰り広げていました。1575年に織田信長の鉄砲隊が武田氏を相手に圧勝した長篠の合戦は特に有名です。
戦国時代の火縄銃は、雨の日でも使用できるように改良され、銃の質もどんどん向上していきました。
そして明治時代にはいると戊辰戦争がはじまり、海外から多くの銃が輸入されるようになりました。そうしてその後の戦争でも銃は貴重な武器として使用され続けることになります。
銃、鉄砲の語源まとめ
今回は日本における銃の語源と伝来の歴史について調べていきました。
対戦国である中国式の銃を「てつはう」と呼んでいたことが「鉄砲」となった事が分かりました。
世界的にみたらずっと古くから銃は使用されていたのでしょうが、日本へきたのはおよそ500年ほど前の話なんですね。この500年あまりの間に銃は日本中に広まりましたが、現在では銃を持っている人は一般人にはほとんどいません。
あまりに強力な武器は護身に役立ちますが、リスクが大きいのですね。個人で所有出来る範囲で、こんなにも頼もしくもあり、冷たく恐ろしさもある物は世の中に銃火器のみなのではないでしょうか。
アメリカでは銃の乱射事件など悲しい事件がいくつも起きています。世界中の人が銃を正しく使って平和な世界になれば良いなと心から思います。