「うざい」の語源とその意味。ちょっと可愛い響きな元の言葉が出てきた。

あの人うざいよね、とかあまりいい意味を持たないと思われる「うざい」という言葉。

もともと昔から有った言葉ではないと思うのですが、この「うざい」という言葉はどのように生まれたものでしょうか。「うざい」とはどういった語源でこの意味を持つようになったのか。

うざくならない程度に「うざい」について調べてみました。うざがらずに呼んでくださいね(笑)

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うざいの語源は中々古かった

うざいとは主に若者が使う言葉として、面倒だとかうっとうしいという意味を持つ言葉になります。

1980年代から徐々に使われ始めた言葉で、うざったいという言葉が略されて「うざい」となったようです。

うざったいは元々古い擬態語

うざったいという言葉自体が、そもそもうっとうしいという意味を持っていまして、江戸時代に存在した擬態語である、「うざうざ」という言葉を形容詞化したものです。

また、うざったいは東京の方言で、これが全国に広まっていく中で、「うざい」となったようですね。

しかし、「うざい」という言葉は、発せられた相手にとっては不愉快極まりない言葉でしょう。

「うざい」の中身には、不快だとか気持ち悪いといった感情も込められていますので、言った当人と言われた相手とは即喧嘩に発展する一触即発状態になってもおかしくありません。

コピー機の不調にすぐ駆け付ける男性社員と少しうざったそうな女性社員

近年でうざいが使われ始めた背景

前述しましたが、この「うざい」が使われ始めた1980年代は、日本はバブル経済の真っただ中でした。そうした喧噪渦巻く世の中で、人々は周りのことに対して「うざい」感情を持ち始めたのでしょうか。

1990年初めには4人組ロックバンドのT-BOLANが「じれったい愛」というシングル曲を発売しています。

じれったい愛を作詞、作曲したT-BOLANのボーカルでもある森友嵐士は、その歌詞冒頭部分で、じれったいお前の愛が、「うざったい」ほど痛いよと書いています。

「うざい」の意味を上手に使い、「うざい」が使われ始めた世相にも乗った実に良くできた歌詞だと思います。

「うざい」のように生まれた若者言葉

「うざい」の形になったのは1980年代で、まだ言葉としては歴史も古くはない言葉ですが、今では多くの人が当たり前のように使う言葉として認知されたといってよいでしょう。

日本語は常に変化していく言葉です。

そして新しく生まれる言葉があり、それが根付いていくもの、廃れていくものと様々です。

「うざい」が生まれた1980年代はバブル時代でもあり、その他にも様々な若者言葉が生まれました。

「うざい」という言葉は現在も生き残っていますが、例えば、「アッシー、メッシー、ミツグ君」などはどうでしょう。

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時代が言葉を創り出した他の若者言葉

「アッシー、メッシー、ミツグ君」とは何のことか分かりますか?

アッシーとは、都合よく送迎してくれる“足”の役目をする男性を指しました。

メッシーとは、女性に食事を奢る男性のことを言います。

飯(めし)から来ているのですね。

そしてミツグ君はそのとおり、女性に物を貢ぐ男性のことです。

この「アッシー、メッシー、ミツグ君」は今ではさっぱり聞くことがない言葉です。

バブル時代はお金が有り余っていて、車も個人所有者が多くて、食事を奢っても物を貢いでも懐が痛くならないといった時代だったのでしょう。

うざいの語源と意味まとめ

現代の若者言葉のイメージだった「うざい」の語源は江戸時代の「うざうざ」という擬態語という、古い時代のものでした。それも「にこにこ」などと同じような擬態語だったんですね。

「うざうざ」ってなんだか可愛く感じてしまいます。(笑)さらにそこから「うざったい」→「うざい」と省略され現代も生き残っている言葉なんですね。

他にも若者言葉を紹介しましたが、バブル時代を経験していない現代の若者にとっては「アッシー、メッシー、ミツグ君」など何のことやらといった感じでしょうか。

つまり、言葉が生まれて根付いていく、廃れていくというのはこのように時代背景も大事ということがよく分かると思います。時代が変われば言葉も分かる。使われ、根付く言葉で時代を読みとる事が出来るんですね。

でもどうせ根付いていくのであるならば、できればポジティブな意味を持つ言葉が根付いてほしいものです。

ネガティブな言葉が根付くということは、その時代が負の空気に包まれているということなのですから。

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