DNAってご存知ですか?プロ野球チーム?
確かに、横浜DeNAベイスターズを連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は
地球上の生物において遺伝情報にも関りがあるDNAの方を説明させていただきます!
その合間に我々日本人の多くが持つ珍しい遺伝子「YAP遺伝子」についても触れていきます。
それでは小さいけれど大きな影響力を持つDNAの世界を覗いてみましょう!
DNAってそもそも何なのか
DNAの基礎情報
DNAは日本語では、デオキシリボ核酸と言います。
DNAの正式名称はDeoxyriboNucleic Acidの頭文字を取って略したものなんですね。
学生の頃に習ったと思いますが、生物は細胞からできており、その細胞の一つ一つには核があります。
そして、その核の中には染色体が存在します。
人間の場合は46本の染色体がありまして、23本ずつで父親と母親から受け継いでいます。
この染色体の中にらせん状をしたDNAがあるのです。
DNAの構成
DNA はデオキシリボース(五炭糖)とリン酸、塩基から構成される核酸でして、塩基にはプリン塩基であるアデニンとグアニン、ピリミジン塩基であるシトシンとチミンの四種類があります。
この4種類の塩基の並びが遺伝情報になります。
4種類の塩基の配列で遺伝情報が決定されるわけですが、この塩基配列のすべてが遺伝情報を持っているかというとそうではありません。
DNAには遺伝情報を持っている部分と持っていない部分が存在します。
そして、遺伝情報を持っている部分のDNAの一部(領域)のことを遺伝子と呼びます。
DNA≒遺伝子だったんですね!
選ばれし特有遺伝子「YAP遺伝子」
この遺伝子で面白い情報を一つ。
日本人しか持っていない遺伝子というのをご存知ですか?
厳密にいうとユダヤ人、チベット人に持っている人はいますが、圧倒的少数で日本人男性が持っている割合が異様なほど高く、「日本人特有の遺伝子」といっても過言ではない遺伝子です。
それはYAP遺伝子(Y染色体D系統)と言いまして、日本人の勤勉さや親切な心を持っているのはこのYAP遺伝子が影響していると言われています。
このYAP遺伝子は今でも多くの研究グループが日々研究しています。
研究者の中には、YAP遺伝子は自分を捨てて他人に尽くす遺伝子だ、とまで言われる方もいます。
日本人としては何か誇らしいような恥ずかしいような気もしますが・・・。(笑)
YAP遺伝子の研究が進むと本当にYAP遺伝子が日本人の国民性に関わっているのか、またそれ以上に日本人の祖先がどういう者だったのかということも分かってくるのかも知れません。
研究者の日々の研究を応援していきましょう。
世紀の大発見。DNAの発見者は
さてこのようななかなか難しい仕組みではあるのですが、そんなDNAって誰が発見したのでしょうか?
世紀の大発見と言っても過言ではない気がしますが・・。
DNAの発見者を調べるとまずはジェームズ・ワトソンの名が出てくると思われます。
アメリカで生まれたジェームズ・ワトソンを中心としたチームがDNAの二重らせん構造というものを発見しました。
のちにジェームズ・ワトソンを中心としたこのチームは二重らせん構造の発見を称えられてノーベル生理学医学賞を受賞するに至ります。
しかし、この発見はいわくつきであるようで・・。
ジェームズ・ワトソンはもともと別の大学の女性物理化学者であるロザリンド・フランクリンが撮影したDNA結晶のX線写真を、本人の同意も得ずに勝手に自分の研究成果に取り込んで科学誌の「ネイチャー」に自分たちの論文として発表したというのです。
そのことによって、本当のDNAの発見者はロザリンド・フランクリンではないのかという声があるのも事実です。
ロザリンド・フランクリンは1958年に癌によって他界しており、実際にどうだったのかというと真相は分かりません。
DNAの発見者まとめ
我々日本人の多くが持つ世界的な希少遺伝子「YAP遺伝子細胞」と「DNAの発見」というDNAという概念の発祥起源の一部をお話しさせていただきました。
DNAの論文に関するいわくが事実であるのならば、崇高な世界と思われる科学界も名誉欲が渦巻く世界なのかなと思ってしまったりもします。
ただし、不正等があったとしてもジェームズ・ワトソンたちのチームが発見した説は現在に大きな進化と進歩を与えたのは間違いありません。
私たちは過程ではなく結果によってのみ利益を甘受しているのが現状です。
勿論、結果というものはとても大切で重要なのですが、私はやはりその過程においても正々堂々と振る舞う為に、クリーンに生きたいと考えてしまいます。
・・・これもYAP遺伝子の影響なのでしょうか・・・?(笑)