車やバイクを運転する人も、運転はしない歩行者の人も私たちに密接に関係する信号機。
どうして信号機は赤色、青色、黄色なのだろうと思ったりしたことはありませんか?
今回は信号機について調べてみました。
目次
世界で初めての信号機設置国
世界で最初の信号機は、イギリスのロンドンで使用されたと言われています。
1868年にその当時の主な交通手段であった馬車のために信号機が設置されたようです。
日本で最初の信号機は1930年3月に東京の日比谷に設置されました。
色は実験結果の上決定された
生活環境で変化した信号機の色
さて、信号機の色がなぜ赤色、青色、黄色なのか?
これは人間の目に区別が付きやすく、また見やすい色なのです。
昔のイギリスの実験で信号機に使う色は何色がいいのかという実験が行われました。
結果は見やすい順から白、赤、緑、となりました。
鉄道会社はこの結果を踏まえて、安全の意味を持つ色として白色を、危険の意味を持つ色として赤色を採用しました。
しかし、白色は時代が進むにつれて街灯が普及したことにより街灯の色と区別が付きにくくなったことで、安全を意味する白色は、実験結果の見やすい色三番目である緑色に変更となりました。
黄色はメイン2色の中間色から採用
危険を意味する赤色、安全を意味する緑色が主流となっていき、その中間である注意を喚起するという色も必要です。
そしてこれは中間ということで、赤色と緑色の中間色である黄色が採用されていきます。
今では、国際規約によって信号の色は赤色、緑色、黄色と定められていてこれは世界共通となっています。
どう見ても緑なのになぜ青信号?
信号の色は緑色に変更になったのになぜ青色と言うのだろう。
設置されている信号機を見ればお気づきと思いますが、信号機の色って実際は青色ではなくて緑色です。
日本に初めて信号機が設置されたときは、今よりも濃い緑色に発光されていて、法令上も緑と謳われていました。
でも、自動車学校や免許更新などで習う教本にも「青色」で進むことが出来るなどと記載されています。
緑色を青色と言うのは、日本特有の青色の示す範囲の広さに秘密がありました。
青りんご、青野菜、青虫など、実際は緑色なのに青と使いませんか。
日本では昔から緑色のものを青色として呼ぶことが多かったのです。
そのために信号機の緑色も青色と呼ぶようになりました。
ちなみに信号機の安全を意味する緑色を青色と言うのは日本だけです。
その他の海外の国ではしっかりと緑色として認識されています。
信号機の色の並びにも意味はある
また信号機の色の並び順ですが、これは左側から青色、黄色、赤色となっています。
これにもちゃんとした理由がありまして、危険を意味する赤色をドライバーからしっかりと認識してもらうことが理由です。
交差点などの信号機で街路樹の枝が伸びてしまって見づらくなったとしても、一番右側に設置されている色は街路樹から一番遠くの距離になりますので、影響が少なくて済みます。
止まらなければならない場面で危険を意味する赤色が見えないというのは命の危険にも及びます。
そういう理由で赤色を一番右側にしているのです。
信号機の色の意味、並びのまとめ
- 最初の信号機は、イギリスのロンドン
- 日本で最初の信号機は1930年3月東京の日比谷
- イギリスの実験で見やすい色の上位を採用
- 最初は安全の意味を持つ色として白色、危険の意味を持つ色として赤色を採用
- 街灯普及で街灯の色と区別が付きにくい為、安全を意味する白色は、実験結果の見やすい色三番目である緑色に変更
- 危険と安全の中間、注意喚起の色は赤色と緑色の中間色である黄色が採用
- 緑色を青色と言うのは日本だけで、日本特有の青色の示す範囲の広さが原因
- 右端に危険職の赤を配置した理由は、街路樹などから一番遠く障害物の影響が少ない為
今回は信号機について調べてみました。
いつも何気なく利用している信号機も色々と利用者のことを考えて運用されているのですね。
ありがとうの心を持って安全運転を心掛けましょう!