お茶で飲んではいけない薬とは?そもそも由来は何故か知ってる?

まず最初に、「お茶と薬の相性を知りたい」目的でお読みいただいている方は目次から

「お茶で飲むのは駄目」と伝わった理由。

をクリックしてくださいね。

では話を戻しましょう。季節に変わり目というのは本当に風邪をひきやすいですね。私は非常に喉の粘膜が弱いようで、いつも喉からやられるタイプの人間です。

現代は医療が非常に進歩して、医療設備も凄い先進技術が駆使され治せない病気がいつしか無くなりそうな気がしますね。そんな医療と密接にかかわるものと言えば

薬ですね。

その薬、一体どういったことが起源となったのでしょうか。またお茶と飲んではいけないと聞いた事があるかと思いますが、なぜだかご存知でしょうか。

薬の起源と薬にまつわる噂に迫ってみましょう。

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薬の起源は驚くほど過去に遡る。

薬は人間と共にあった。

現在は薬学が非常に進歩し、どの成分が人体にどのような影響を与えるかまで解明されていますね。ともて長く深い知識が必要な為、そこまで大昔の文明ではないと思っていたのですが・・・なんと薬の存在は縄文時代には確認されています。

といっても勿論、現在の様なカプセルや錠剤の物なんて当然ありませんが。(笑)薬として使用したであろう薬草の痕跡は残っている記録があります。

起源はやはり植物由来が多い。が

皆さんのイメージでも昔の薬と言えば、植物をすり潰し煎じて飲んだようなイメージは有りませんか?正解です!やはり昔の人は周りにある草木を使用し、一つ一つ効果があるか確認しながら徐々に薬としての効果を学び、知識を蓄積させていきました。

そしてその他には、昆虫や鉱物を薬として使用した形跡も認められています。ちなみに縄文時代の遺跡から見つかった薬草はキハダという植物で、生薬名は黄柏(おうばく)といい、熱や湿りを取る効果が認められています。また胃腸薬としても有効で打撲にも使えるというなんともマルチな生薬です。ちなみにめっちゃ苦いそうです。

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日本の古い文献にも薬使用の表現がある。

日本の古事記は歴史の授業で聞いた事があると思います。日本最古の文献ですね。書かれた年代は西暦712年、太安万侶(おおのやすまろ)によって書かれ、後に元明天皇に献上されました。

因みに豆知識ですが元明天皇は女性です。(天皇=男性をイメージした方も多いのでは!?)

その古事記の一部に非常にさらっとショッキングな描写があります。大国主命(おおくにぬしのみこと)、七福神の大黒様にまつわる話ですが・・・簡潔に話すとサメをだまして海を渡ろうとしたウサギがいて、ウソがばれて皮を剥がされ海水につけられモガキまくっていたという、よくこんな事思いつくなといったような内容。

その時、大国主命はウサギを哀れみ治療法を教えます。その方法は、「真水で体を洗い、蒲(がま)の花粉を体にまぶす」というもの。蒲は水辺によく生えている多年草の植物で、その花粉は止血、鎮痛薬、また内服すると利尿作用やその他効果もあるとされているれっきとした生薬です。生薬名は蒲黄(ほおう)といいます。

そしてこの大国主命にも災いが・・・ほかの神々の恨みを買い焼けた岩で大やけどを負わされるという・・・神様は非常に無慈悲なんですね。ものすごいバイオレンスっぷりです。

そして大国主命の母が赤貝を粉末にした物をハマグリの汁で溶き、治療を施したという話です。実際にこの赤貝とハマグリの混合物は火傷の治療薬として古代から伝わっています。薬とは本当に歴史のある文明なんですね。

木の匙と沢山の生薬

時間をかけて細かく使用方法を決めていった。

「お茶で飲むのは駄目」と伝わった理由。

この記事に辿りつかれた方は、この情報の方が一番欲しいかもしれませんね。さくっとお話いたします!

なぜ薬をお茶で飲んではいけないのか。それは、「貧血用の鉄剤は、お茶で飲むな」という指示が広まっていく上で、「薬をお茶で飲むな」にすり替わってしまったというのが真相です。

細かく話すと、お茶にはタンニンという成分が含まれていてこのタンニンは鉄分と結びつくと非常に吸収率が悪くなる事からきています。しかしこれは家庭で飲む程度のお茶ではそこまで影響はない為、あまり気にする必要はないそうですよ。結論として

「鉄剤以外はお茶で飲んでもいい」

という事になります。

水は流し込む為の目的ではない。

そしてもう一つの意外と意識されていない事柄がこの「水」。多くの人が錠剤をそのまま飲み込むのは飲みにくいから「流し込む」為に水分と共に服用していると思われていますが、真実は

胃を守る為、成分の吸収率を上げる為。

というのが真実です。そのまま水無しで飲む方も稀にいるのかもしれませんが、例えば胃の活動が弱っているお年寄りの方などがこの飲み方をしてしまうと、胃の中でうまく薬が溶けず、一点に薬が集中して残留してしまう事があります。

その結果、胃潰瘍などの別の身体の問題が起きる事もあり非常によくない飲み方なんです。水は薬を胃の中で溶かし吸収されやすい状態へとしてくれますので必ず水分と共に服用しましょうね。

また、薬の種類によっては牛乳で飲むと胃が荒れる事を防ぎつつ吸収も阻害せずにできるものもありますが、種類によっては牛乳の脂肪分が吸収に悪影響を及ぼしたり、とやはり専門知識がないと薬の服用方法を判断するのは難しい為、水で飲むのが最も無難という事は間違いありません。

薬学とは本当に奥が深いもので、薬の効果にも驚きですが、最も驚くべきことは、右も左も分からない状態から気の遠くなるような歳月をかけて、薬を非常に効果のある形で発展させてきた人類の飽くなき探究心かもしれません。

薬の説明をする薬剤師さん

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