夏祭りや冬祭り、さくら祭りに七夕祭りなど、日本では毎日どこかで祭りが開催されているとも言われています。
祭りは多くの夜店が並びとても賑やかで行ってみるだけでも楽しい気分にさせてくれます。
それではこの祭りの起源はそもそもどういうものだったのでしょう。
今回は祭りについて調べていきたいと思います。
目次
お祭りの起源と意味合い
祭りは感謝や祈りを主とした目的として、神仏や祖先を奉る儀式です。
意味合いは同じとして世界各地で祭りは行われていますが、ここでは日本においての祭りについて紹介します。
日本においては昔から稲作や漁業において生活を成り立たせてきましたので、農民は豊作を願い、漁師は大漁を願うのは必然です。
科学の発達していない昔の時代には、天災などの災害は神様によって引き起こされるものという考えがありました。
そこで昔の人々は、神様や祖先に対して供え物を奉り、災害を起こさないようにと願い、また豊作や大漁を合わせて祈願してきました。
これが祭りの起源となります。
時代と共に変わるお祭りの楽しみ
祭りが娯楽として成り立ち始める
本来の意味合いは前項のように農業、漁業などの豊作や大漁を祈願することでしたが、時代が進み、江戸時代にもなると祭りは庶民の娯楽としても行われるようになってきました。
神輿を担いだり、山車が登場したりしました。
ちなみに神輿は神様が乗る乗り物としての役目があり、山車は人が乗って太鼓をたたいたり踊ったりして神様のお供や先導をする役目があります。
つまり罰当たりな行為なので、神輿には間違っても人が乗ったらいけません!
最終的には祭りはイベント化する
娯楽として行われるようになった祭りには、出店が並んだり、祭囃子が行われたり、花火が打ちあがるなどそれはもう楽しい行事として成り立っていきました。
現在では、豊作や大漁を祈願するという本来の意味合いが薄れつつあり、庶民の娯楽として行われるようになっている祭りですが、やはり本来の祭りの意味というのは忘れずにいたいものです。
そういえば宗教上の理由で始まった行事がイベントに昇華するパターンは海外文化にもありますよね。誰もが知ってるイベントでいえば【ハロウィン】がそれにあたりますね。
そんな中で、豊作や大漁などを祈願するとともに一風変わった日本の祭りをいくつか紹介しましょう。
一風変わったお祭り
福岡県の朝倉市で行われる泥打祭り
これは豊作を祈願する祭りですが、籤で選ばれた人に対して子供たちが泥を投げつけるという祭りです。
籤で選ばれた人が泥まみれになればなるほどに豊作になると言われています。
茨城県笠間市で行われる悪態祭り
白装束で天狗の格好をした13人の天狗が、16ヶ所の祠へお供え物をして回っている間に、ただただ参拝者同士が悪態をつき、罵りあいながらお供え物を奪い合います。
奪ったお供え物を持ち帰ると、五穀豊穣や無病息災などのご利益あやかれるとされています。
秋田県男鹿半島で行われるナマハゲ
重要無形民俗文化財にも指定されているナマハゲは、大晦日の夜に鬼のような仮面で、手に出刃包丁を持ち、ケデと呼ばれる藁で作った衣装を纏ったナマハゲが「泣ぐ子はいねが~」と言いながら各家庭を訪れます。
ナマハゲの異様な格好は子供にとってはトラウマともなりかねないほどで、泣き叫ぶ子供が続出です。
しかし、ナマハゲは怠け心を戒めるとともに無病息災をもたらす、年の節目にやってくるありがたい神様なのでナマハゲが訪れる家庭では丁重におもてなしをします。
このように、日本においては紹介した祭り以外にも変わった祭りは多数ありますので、色々と調べてみて一度は訪れてみるのもいかがでしょうか。