囲碁の発祥起源は何か。起源はまさかの占い!?

みなさんは囲碁って知っていますか?囲碁は、碁盤と白黒の碁石を使って行うゲームで、最終的に相手よりも多くの陣地をとったほうが勝ちというルールです。実は囲碁は日本の国技なんですよ。

昔「ヒカルの碁」というアニメが放映されていましたが、それで初めて知ったり、囲碁に触れた人も多いのではないでしょうか。

そんな囲碁ですが、その歴史は4000年程前からはじまっていたといわれています。今回は囲碁の発祥起源や歴史について調べていきましょう。

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囲碁の歴史

囲碁は占いだった?

囲碁は日本の国技ですが、発祥起源は日本ではありません。

囲碁の歴史は4000年程前の中国から始まります。紀元前から存在するなんて驚きですよね。当時はゲームとして遊ばれていたのではなく、しつけのため、占いのために用いられていたと言われています。

囲碁と占いがどう関係するのか気になりますよね。囲碁で使われる碁盤は19路盤といわれていて、横と縦にマス目が19×19あります。19×19を素直に計算すると361となります。

この361という数字は、古代中国の暦での1年の日数と同じなんです。また、碁盤の四隅は四季を表すとされており、天文知象の占いがされていました。

詳しい方法はわかっていませんが、碁盤を宇宙、碁石を星として、暦にあてはめて占っていたのでしょう。

碁盤上に置かれた白黒の碁石

日本への囲碁伝来

囲碁が日本にやってきたのは5世紀頃です。この頃には娯楽として囲碁が楽しまれており、貴族や僧の間で大流行したようです。

「枕草子」「源氏物語」に囲碁のことが多く記述されていることからも、貴族の人々に親しまれていたことがうかがえます。

貴族の遊びから庶民にも囲碁が広がるようになったのは、鎌倉・室町時代の頃です。なんとあの有名な戦国武将である、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康も囲碁を好んでやっていたようです。当時の代表的な書物である「徒然草」にも囲碁についての記述がみられます。

日本の天下をとるためには実力だけでなく、優れた頭脳も必要であったでしょうから、頭を使う囲碁は武将たちに特に好まれていたのでしょう。最初のプロ棋士もこの頃誕生しました。

江戸時代になると御城碁(おしろご)とよばれる、1年に1度将軍の前で対局を行うイベントが行われるようになります。こうして囲碁は身分に関係なく幅広い人に親しまれ、日本の国技として発展していきました。

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囲碁が由来の言葉

囲碁の歴史をさらりと振り返ってきましたが、ここからは囲碁が由来の言葉をいくつか紹介したいと思います。普段何気なく使っているあの言葉が実は囲碁からきているものなんですよ。

「だめ(駄目)」

「それ駄目じゃん」なんて何気なく使っているこの駄目という言葉ですが、実は囲碁からきています。囲碁においては「石を打っても意味がない場所」を駄目といいます。意味がない、無駄だという意味が共通していますね。

「一目置く」

相手に敬意を表す意味があるこの言葉も囲碁からきています。囲碁では「対極において弱い方が先に石を1つ置いて始める」という意味があります。ハンデをもらうということですね。相手の実力を認めてハンデをもらって対局を始める様子から、相手に敬意を表して一歩下がるという意味で使われるようになったのでしょう。

「定石」

「このやり方が定石だ」というように、物事に対する決まったやり方、当たり前のやり方を意味するこの言葉も囲碁が由来です。囲碁においては、その局面における最善の打ち方のことを定石といいます。確かに意味が似通っていますね。

こうやってみると、「目」や「石」が使われているので囲碁と関係しているなとわかりますが、普段生活している中では囲碁が由来しているなんて考えもしないですよね。

全く別の競技から大枠の意味を使って、日常語に使い始めるといった言葉の進化は往々にしてある事なのでしょうね。「図星」も諸説ありますが意外なところから言葉が始まっていますね。

図星の本来の意味や語源は何か。どの由来にもある共通点が存在する。

囲碁の発祥起源まとめ

囲碁の歴史は紀元前からはじまっており、中国から伝わったものでした。中国ではしつけや占いとして用いられていましたが、日本に伝わったときにはすでに娯楽として人々に親しまれていました。

また、囲碁が由来の言葉も今回紹介したものの他にもいくつか存在します。囲碁は日本の国技でありながら、今よりも昔の方が人々に親しまれていたように感じます。100円ショップなどでも売っていて気軽に始められるので、ぜひ一度日本の国技に触れてみてはいかがでしょうか。

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