交通網が発達していない地方の方々にとっては移動手段として生活には欠かせない車。
車がないことには生活範囲が極端に狭まってしまいます。そんな便利な車、誰が発明したんでしょうか。世界初の車はどの地域で生まれているのでしょうか。
車は毎日当たり前のように目にしている、世界的規模の素晴らしい発明品であることを再認識して発明した人や、進歩の歴史に少し興味を持ってくれると幸いです。
世界初の車。発明者は?
車の定義としてはやはり、原動機によって車輪の付いた物を走らせるといったところでしょうか。
世界で初めて作られた車は、1769年にフランスのニコラ・ジョセフ・キュニョーによる石炭を使用した蒸気自動車です。
動くスピードは時速で10キロにも満たない程度でした。これは軍隊で使用する大砲を運搬する目的で作られたそうです。
ちなみに世界初の自動車事故もこの車が起こしています。(笑)
その後蒸気自動車は様々な改良を加えられ、それまでの人々の移動手段であった馬車から次第に車へと移行していくようになります。
それでは、現在のようなガソリンを使用した車はいつごろ誕生したのでしょうか。
ガソリン車の発明
これはドイツ人であるゴットリープ・ダイムラーが1885年に世界初のガソリン車として特許を取っています。
ゴットリープ・ダイムラーは4ストロークエンジンを開発して、それまでにオーストリア人のジークフリート・マルクスが開発したガソリン自動車にその4ストロークエンジンを搭載し、ガソリンエンジンの四輪車を誕生させました。
またゴットリープ・ダイムラーが1885年に特許を取った翌年に同じくドイツ人のカール・ベンツがガソリンエンジンの三輪車の開発に成功しています。
厳密に言いますと、ガソリン車としての特許はゴットリープ・ダイムラーが世界初ですが、ガソリン車開発の世界初とすればジークフリート・マルクスになるのでしょうか。
ちなみにこのゴットリープ・ダイムラーと翌年にガソリンエンジンの三輪車を開発したカール・ベンツは、今でも有名なメルセデス・ベンツの生みの親となるのです。
さて、外国においては粛々と車の開発、改良は行われていきましたが、日本においての車の歴史はどのようなものだったのでしょうか。
日本においての車の発明
日本での車第一号はこれまた外国と同じく蒸気自動車で、山羽虎夫という電気技師が開発しました。
ただし、時期としましては1904年に作られていますので、ニコラ・ジョセフ・キュニョーの蒸気自動車よりは100年以上も後のことになります。
ガソリンエンジンの自動車は山羽虎夫が蒸気自動車を開発した3年後の1907年に吉田真太郎と内山駒之助によって開発されました。
その後日本においては吉田真太郎と内山駒之助によって開発されたガソリンエンジン自動車をベースに国産車増産を試みますが、技術が未熟であったためになかなか増産を行うことは容易ではありませんでした。
しかし多くの技術者の努力によって、1930年代にはトヨタ自動車の前身であった豊田自動織機製作所自動車部と日産自動車の前身であるダットサン商会が設立し、ここから国産車は量産の道を進み、その過程でさらに多くの自動車メーカーが誕生し、現在では性能豊かな車を次々と開発していくという礎となったのでした。
そして今では車は性能だけではなくファッション性までも帯びるようになりましたね。街を走っている車を見ると多くの車好きの方々が思い思いのカスタムでカーライフを楽しんでいます。同じボディーでもオーナーが変わればがらりと印象の変わるクルマって本当に、見て楽しい、運転して楽しい、素晴らしい物ですよね。
ヘッドライトの光を変えて見た目もオシャレになりました。
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自動車の発明、起源まとめ
- 1769年フランスのニコラ・ジョセフ・キュニョーによる石炭蒸気自動車が世界初の車
- 軍隊で使用する大砲を運搬する目的で作られた
- オーストリアのジークフリート・マルクスが世界初のガソリン自動車を発明
- ドイツのゴットリープ・ダイムラーが1885年に世界初のガソリン車として特許取得
- 山羽虎夫という電気技師が蒸気自動車を開発
- 1907年に吉田真太郎と内山駒之助によってガソリンエンジン車開発
今ではボタン一つでエンジンが始動し、これからは自動運転という域まで車の技術は向上しています。
走行性能の向上と共に、安全性も高い水準で求められてきていますよね。道具とはほとんどの物が使用方法を誤ると、凶器となる事が多いです。気持ちよく道具を使っていくためにも、先人たちの努力に感謝して無事故無違反な社会を築いていきたいですね。