フランスのお菓子であるパリブレスト。
リングの形をしたシューで、英語とフランス語を合わせたリングシューとも呼んだりします。
今回はパリブレストがどのように生まれたのかを調べたいと思います。
記事を読んでお腹がすいてきたら、是非おやつにパリブレストを候補に入れてみてくださいね。
パリブレストはフランス生まれ
パリブレストはフランスの定番ケーキです。
日本でもフランス系のお菓子店では必ず置いてありますので、ご存知の方は多いでしょう。
まず、パリブレストという名前ですが、これはフランスの地名が由来です。
フランスの「パリ」とブルターニュ地方に存在する「ブレスト」という街を合わせてパリブレストと名付けられました。
スポーツとお菓子のコラボ
なぜパリとブレストの街が関係しているのかといいますと、これはフランスで行われる自転車レースが関係してきます。
フランスにおいてパリ・ブレスト・パリというパリとブレストを往復する自転車レースが1891年から開催されました。
このパリ・ブレスト・パリは現在も開催されている世界最古の自転車レースでなんとその距離は最長で1200キロ!!
出場選手は制限時間以内にゴールを目指します。
当然に参加者は1日では完走できませんので、途中で仮眠を取ったり、食事を取ったりしながらゴールを目指します。
お菓子のパリブレストはこの自転車レースの際に誕生しました。
1891年の第1回パリ・ブレスト・パリの開催を記念して作られたのがパリブレストなのです。
パリ・ブレスト・パリのコースの沿道にある菓子職人がこの自転車レースを利用して売上を上げようとリング状のパイシュー菓子を考案して売り出しました。
このリング状の形態は自転車の車輪をイメージして作られたそうです。
自転車大好きなフランス人には、自転車をイメージしたお菓子はヒットすること間違いなし。
レースを観戦しながら気軽に食べられるパリブレストは大人気になりました。
1891年といいますとまだ自転車自体の性能もそこまでいいものではなかったでしょう。
そのような性能も良くない自転車を操り1200キロを走破するのは過酷なものだったと想像に難くありません。
必死に自転車を漕ぐ出場選手をおいしいパリブレストをほおばりながら応援するギャラリー。
考えるとほほえましくも思えてしまいます。
(出場選手のみなさん、ごめんなさい・・)
選手の補給食説もある
出場選手が必死に自転車を漕いでいる中で応援するだけのギャラリーがパリブレストをぱくぱく食べているのでは出場選手がかわいそうということで、パリブレストは応援するギャラリーに売り出したのではなく、出場選手の栄養補給のためにふるまわれたという説もありますので、こちらの説も覚えておいてください。
できれば後者の出場選手にふるまうために作られた説の方がいいですね(笑)
フランスでは、パリ・ブレスト・パリだけでなく、世界最高峰の自転車レースとも言われているツール・ド。フランスも開催されます。
自転車大国と言っても過言ではないフランスで生まれたパリブレスト。
自転車好きな方にはぜひとも食べていただきたい一品です。