改善の起源と意味。KAIZENと英語にまでなった誇れる文化を調査。

「改善」とは書いて字のごとく、物事をよい方向へ改めることです。

現在では、「KAIZEN」と英語で表記されるまでになった、「改善」という言葉の起源と意味を調べていきましょう。

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カイゼン最初の成功モデル起業

ではまず、「カイゼン」の取組をうまく取り入れて活用し、成果へと結びつけた企業はというと、それは【トヨタ】が最初です。

「カイゼン」と製造業ではいわれていますが、「トヨタ式カイゼン」、「トヨタ生産方式」という言葉も聞いたことがあるのではと思います。

トヨタ式カイゼンでは、徹底的に無駄を省き効率化を図ります。この「カイゼン」、時を経て変わった点で現状よくある間違いがある事はご存知ですか?

「カイゼン」=「効率化」という図式の主張が強くなり「カイゼン」=「機械化」という認識が非常に強くなっているという点です。

カイゼンをうまく使い、最初の成功モデルとなったトヨタは違います。まずは徹底的に作業の無駄を取り払い、無駄な贅肉をとことん削ぎ落として、そこから機械化を図り最終的に詰めていきます。

カイゼン取組初期に機械を導入すれば、まだ取りきれていない無駄が機械作業の邪魔となり、結局うまく回らなかったり、逆に人手を必要としたりと、投資した分だけのお金が無駄になる事さえあるからです。

カイゼン業務に日々取り組まれている方は、まず現在の作業工程に無駄は無いか、配置や動線を含めて徹底的に洗いきる事をトヨタは勧めています。

顎に手をつき考えるサラリーマン

「改善」は欠陥や誤りを正し、より良い方向へ改めること。

いい言葉です。

もともとは日本の製造業において、工場で働く作業者が製品をよりよくするための工程で発生した言葉です。

こうした作業者の行う作業やそれに付随する戦略を「改善」と言い始めました。

「改善」という言葉は広義にわたり、製品を生産するための設備の改造や使用する工具を新しく作ること、また業務効率の向上や作業安全性の確保、品質不具合防止などと生産の多岐に関わる範囲全てに関わってきます。

その為、言葉の意味を分ける為、「改善」ではなく製造現場では「カイゼン」や「KAIZEN」と表記されます。あくまで「カイゼン」、「KAIZEN」は上記の通り

生産効率を上げ、品質、安全性をあげる現場のボトムアップを総称した行為を指す言葉として今や世界をまたにかける言葉となったんですね。

「改善」で大事なことは、上司など上の者からの命令、指令で行うものではなく、作業をしている自分自身が考え、そのアイデアによって物事を変えていくということが一番の特徴です。

こうして、自分自身で考えた作業において、最初の製品から次の製品、そしてまた次の製品へとより良く改められていきます。

そうです!まさに「改め」、「善く」する「改善」です。

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カイゼン文化は世界に渡り、「KAIZEN」に

「改善」はこのように一つの過程で終了するのではなく、次から次へと良いものを生み出していくという継続するということが大事だと言われています。

日本の製造業から生み出されたこの「改善」という言葉にもなった考え方は、日本の製造業が海外へ進出した際に、当地においても取り入れられました。

現場の作業者へ指導、教育するために派遣された日本人トレーナーは、当地で採用された作業者へ「改善」の方法、「改善」の大切さを教えました。

こうして次第に「改善」は世界へ広まってといき、その他の海外地域の製造業者も日本の「改善」を取り入れ始めていきます。

現在では、世界各国共通の言葉となりまして、海外では「改善」は「KAIZEN」として通用する言葉にまでになりました。

製造業における「改善」の良い点は、「改善」を行うことで、同様な製品を扱う他社と差別化を図ることができるということです。

知恵を絞ることで、より良い製品を作ることができるのならば、知恵を絞りださない手はありません。

「改善」は自分自身のアイデアで、事によってはお金を掛けずに素晴らしい製品を生み出すことが出来るわけです。

ものづくり日本の素晴らしい製品は、こうした現場の人たちの素晴らしい「改善」のアイデアが生み出していたのですね。

現在では、海外でも普通に通用する「KAIZEN」の言葉には日本の職人魂が詰まっていたのでした。

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